ローマ人の処世術
発売日
2004年10月25日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-63882-9

ローマ人の処世術
人生の苦しみに負けない言葉

著者 鷲田小彌太著 《札幌大学教授》
主な著作 「できない」「やれない」と考えてしまうあなたへ』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 誰もが人生で一度は突き当たる心の病、人との争い事、死の悲しみという問題。古代ローマの賢人たちの言葉から生きる知恵を探る。



 2000年も昔のローマ哲学が、いまだに色あせることなく、現代社会に生きる私たちに好まれるのは、なぜだろうか。

 それはローマの哲学者たちが、学問としての哲学を述べているのではなく、日常的な出来事を題材として、人生をいかに生きるべきかを説いているからである。

 「後悔は苦痛を倍加する」「度の過ぎた期待は、大きな過ちのもととなる」「忠告には、熟慮と感情の細やかさが必要不可欠だ」などのローマの哲学者たちの知恵は、人間が人の世をどう生きたらいいかをやさしく教えてくれる。

 本書では、内省的側面を持つセネカやマルクス・アウレリウスのようなローマの代表的な哲学者の見解と、常に生活の知恵、が議論の中心となり、実用的側面を持つプルタルコスの見解を対照させて、ローマの人生哲学を学んでいく。

 ローマの賢人たちが、不安な現代社会を毅然と生き、誰でも幸せに人生を送れる知恵を私たちに授けてくれる。