スポーツの世界は学歴社会
発売日
2012年11月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80868-0

スポーツの世界は学歴社会

著者 橘木俊詔≪京都大学名誉教授≫、齋藤隆志≪九州国際大学准教授≫著
主な著作 <橘木・主な著作>『格差社会』(岩波新書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 実力さえあれば学歴なんて無関係、のはずが……。プロ野球、Jリーグなどで大卒が成功しやすい現実をデータで立証、経済学で解析する。



 プロ野球選手の49%、大相撲(関取)も44%が、なんと大卒! スポーツで「成功」するためにも、大学に行ったほうが有利?

 実力がものをいう世界……そんなスポーツ選手のあいだに変化が起きている。大卒の割合が格段にふえているのだ。しかも驚くべきことに、彼らのほうが、若くしてプロや企業チームに飛び込んだ高卒よりも「成功」する確率が高い。

 1965~2010年までの2421人のプロ野球選手を分析すると、選手として長く活躍するうえでも、引退後に指導者となるためにも、特定の大学を卒業すると有利であることがわかった。

 野球、サッカー、ラグビー、駅伝、相撲――プロ・アマそれぞれを代表する5つの競技を、計量経済学の手法でデータ解析。企業社会同様、学歴や出身校に左右される現実が明らかに。

 本書では、各スポーツ選手の出身校を高校・大学別にランキング。また、スポーツ優遇策の是非について、早稲田大学を例に考察している。