子育て
子どもが本当に待っているお母さんのほめ言葉
ほめると叱るは9:1
あなたのほめ言葉は本当に子どもに伝わっていますか? 子どものやる気をくじくNGワード等を具体例でわかりやすく解説します。簡単にできる言い換えワークや対処法も紹介しています。
著者(肩書) | 高取しづか《NPO法人JAMネットワーク代表》 |
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主な著作 | 『子どもに英語を習わせる親が知っておきたいこと』(アルク) |
税込価格 | 1,320円 (本体価格:1,200円) |
対象 | 幼児~思春期の子どもの保護者 |
頁数/仕様 | 168ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm |
初版 | 2014年7月 |
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この本を手に取ってくださって、ありがとう!
「ちゃんとした子に育てなければ」と思ってるのに、イラッとしたり、思うようにならなくてガミガミ叱ってしまう。わかっちゃいるけどほめられない! と思っている、そんなあなたにお伝えしたくてこの本を書きました。
2004年に『わかっちゃいるけどほめられない!』(宝島社)を上梓しました。
日米で体験した、ほめるヒントや具体的なコツを記したもので、多くの反響をいただきました。この本をきっかけに、「わかっちゃいるけどほめられない」「ほめる&叱る」のテーマで全国から講演のご依頼をいただいています。
そんな中で感じているのが、「ちゃんとした子にしなければ!」「よい母にならなければ」という気負いが、お母さんたちを苦しくしているのではないか、ということです。
あるお母さんは、「ママ友がしつけなどしっかりやっているのを見ると『自分は親としてできていない』と落ち込み、そのことばかり目について一日イライラが続いてしまう」、別のお母さんは「周りの人に『しつけができていないんじゃないの?』と思われることに過敏になって、子どもの行動にいちいちガミガミ言ってしまう」と言います。
叱ってしまうのは、ほかからの評価が気になるからです。
それは、あなた自身が成長する過程で、常に人からの評価を意識して育ってきているからかもしれません。そのため、子育てについても人と比べたり、人の目線で自分の子育てを見ているのではないですか? 子どもへの評価=自分の評価になってしまい、子どもだけでなく、自分自身も「親としてきちんとできているか?」と不安になっているのではないでしょうか。
「よい母」にならなければ! というプレッシャーに押しつぶされそうになっているとしたら、「よい母」なんて肩書を、はずしてしまいましょうよ!
あなたはすでに、十分がんばっているのですから。
子どもをしつけることは、大事です。でもそれは、世間や周りの人のためではなくて、子どもの将来のため。子どもが大人になるまでに、人として身につけておかなければならないことを、親として、大人として伝えてあげてください。そして、子どもの話をよく聞き、子どもをよく見てほしいのです。
オギャーと生まれて、何もできない状態から座る、立つ、物を持つ、食べる、歩く、話す……と、子どもは十分がんばっています。子どものがんばりや意欲を見逃さずに認めてあげましょう。
たっぷりほめて、ピリッと叱る。
ほめると叱るのバランスは、9対1です!
だれからも非難されない完璧な子育てなんてありません。
こういう私だって、仕事をしながら子育てをしていて「早くしなさい!」の連発だったし、感情的になって大声をあげたり落ち込んだり、いつも「よい母」だったわけではありません。でも、成人した子どもたちは自分の人生をしっかり歩いています。
子育ては「我流」でいいのです。「自分の子育てもなかなか悪くない」「何があってもこの子は絶対に大丈夫」と自分の子育てとわが子の生きる力を信じましょうよ!
親から愛されていること。それが伝わっていれば、たとえ一時的にはいろいろなことがあっても、子どもはちゃんと成長していきます。
「何があっても、あなたの味方」と言葉と態度で伝えていきましょう。
この本では、どうすれば本当に子どもに伝わるほめ言葉がかけられるのか、どんなときにどんなところをほめればいいのか、ほめ上手になるコツ、そして、ほめることと同じくらい大切な、効果的な叱り方を紹介しています。本文中のメモ欄には、気づいたことや、ふと思い出したお子さんのいいところを自由に書き込んでください。
今、仲間と一緒にやっている「ことばキャンプ」という、聞く力、話す力、考える力を育てるワークショップの中で、子どもの話をよく聞き、肯定的な声をかけていくことでミラクルが起こることを実感しています。子どもたちの表情が変わり、自信をつけ、自分の気持ちや考えを積極的に発表し、課題に意欲的に取り組むようになります。最初は友だちに合わせていた子どもが、自分の意思で決めることができるようになっていくのです。そんな「ことばキャンプ」の成果もご紹介しています。
日々子育てに奮闘するお母さんたちの「ほめる」ヒントになり、少しでも子育てが楽しくなるお手伝いになればこのうえない幸せです。
どうかあなたもこの本で、子どもとあなた自身にミラクルを起こしてくださいね! (「はじめに」より)
【第1章】なぜ、「ほめる」なの?
1.「ダメな子」と言われ続けた子は、ダメになる
2.「ほめすぎ」は子どもをダメにしない!
3.脳はほめられるのが好き!
4.大切にされた子は、社会規範を守れる子に育つ
5.子育てが楽しくなる!
6.ほめている自分も元気になる
【第2章】やる気をくじくほめ言葉
1.「これをやったら」の条件付きほめ言葉
2.「すごいね」「えらいね」は見なくても言える
3.「惜しかったね!」は結果にこだわる言葉
4.「頭がいいね」と言われた子は失敗に臆病になる
5.子どものやる気をくじくNGワード
【第3章】ほめ体質になる!
1.いいところを見つける体質になる
〈ワーク〉花まるメッセージを見つけよう
2.マイナスをプラスの視点に変える体質になる
〈ワーク〉言葉の見方を変えてみよう
〈ワーク〉クモの巣ウェブを使っていいところ探し!
3.負のスパイラルを変える体質になる
〈ワーク〉「ダメ!」と言わずに子どもを導こう
4.100%を求めない体質になる
5.「できて当たりまえ」と思わない体質になる
6.ささいなことを見つけてほめる体質になる
7.笑顔になる
【第4章】子どもが伸びる「ほめポ」はここ!
1.できている「事実」がほめポ
2.小さな成功がほめポ
3.チャレンジしたことがほめポ
4 努力がほめポ
5.昨日より進歩したことがほめポ
6.子どもがほめてほしいときがほめポ
7.こだわりがほめポ
8.失敗したときこそほめポ
9.「そこにいる」だけでほめポ
10.生まれてきてくれたことがほめポ
【第5章】ほめ上手になる具体的なテクニック
1.一日30回ほめる
2.「○○してくれてうれしい!」
3.理由を加える
4.「私はあなたの○○が好き!」「いいね!」
5.名まえを言う
6.「あなたは特別よ!」
7.バリエーションをつけてほめる
8.体を使ってほめる
9.スキンシップで伝える
10.朝ほめで一日をスタート
11.ツイッターぼめ
12.思春期の子どもにもぴったりな間接ぼめ
13.メモで伝える
14.驚くだけでもいい!
15.「ありがとう」は最強のほめ言葉
【第6章】子どもを育てる叱り方
1.叱るのは1、ほめるのは9
2.一度にひとつだけ叱る
3.目を見て、低めの声でゆっくり言う
4.人格は叱らずに行動を叱る
5.叱る方針を決めておく
6.「将来」のために叱る
7.毅然とすること
8.脅し育児は効き目なし
9.叱らずにすむ方法を考える
10.すぐに効果が出ると思わない
11.ほめると叱るのサンドイッチ
12.怒りのスイッチは自分でOFFにして
【エピローグ】お母さんもほめてあげよう
1.あなたはすでにがんばっている
2.自分の子育ては100点満点と信じる
3.一人で抱え込まない
4.自分にOKを出そう
5.自分なりのパワーチャージ法を持とう
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