人名事典
筑紫哲也(ちくし・てつや) |
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一九三五年大分県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。 朝日新聞社時代から新聞、雑誌、テレビと多面的に活躍。記者としては日米の権力犯罪を追及して名を上げる。八四年に編集長となった『朝日ジャーナル』では「新人類の旗手たち」を連載。誌面もサブカルチャー路線に改めて、“新人類”の理解に努めた。八九年に退社したあとはTBS『ニュース23』のキャスターに。櫻井よしこ氏とは対照的に、持論をしゃべりまくるスタイルで、視聴者の人気を分けた。 九六年、“TBSビデオ問題”が明るみに出るや、『ニュース23』のなかで「視聴者との信頼関係で、TBSは死んだに等しい」と発言。微妙な立場で番組を通して問題の検証に努めた。本多勝一氏らとともに商業主義に抗した雑誌『週刊金曜日』の発行にもあたっている。 著書に『若者考現学』(朝日文庫、88年)、『総理大臣の犯罪』(サイマル出版会、76年)。 |
(データ作成:1998年) |