人名事典

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鈴木光司

(すずき・こうじ)
 1957年、浜松市生まれ。慶応大学仏文科卒業。1990年、『楽園』(新潮社)で第2回ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。その後、実際には『楽園』より先に書かれていたホラー小説『リング』(角川書店)がクチコミで話題を呼び、続編の『らせん』(角川書店)ともども大ベストセラーになる。

 『らせん』は吉川英治文学新人賞を受賞。『リング』『らせん』は1998年に映画化され、こちらも空前のヒットに。同年、続編の『ループ』(角川書店)も刊行された。

 その他の著書に『光射す海』(新潮社)、『仄暗い水の底から』(角川書店)、『生と死の幻想』(幻冬舎)、エッセイに『家族の絆』(PHP研究所)『新しい歌をうたえ』(新潮社)など。力強い文体と確信に満ちあふれた物語を描き、近年は純文学系への傾倒をみせるが、本来自分が書きたかった作品世界を描けるようになってきたということだろう。家事ならびに格闘技にも造詣が深く、自他共に認める文壇界最強の子育てパパと称されていた。

(データ作成:1999年)