微妙な日本語使い分け字典
発売日
2003年01月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57876-7

ひと目でわかる
微妙な日本語使い分け字典

著者 水野靖夫著 《漢字能力検定1級取得者、日本語教育研究所準研究員》
主な著作 『「漢字力」の鍛えかた』(三笠書房)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 会う・合う・遇う・逢う・遭う……。同じ「あう」でも使い方を間違えると思わぬ恥をかく。豊富な事例満載の、漢字に強くなる本の決定版。



 どうやら十年おきくらいの間隔で「日本語ブーム」というものが来るらしい。いまはその何度目かのブームである。声に出して読むことの有効性を説くものから、雑学的に語源を解説したものまで、内容は種々様々である。

 ところで、その日本語ブームの中にあって、本書はとりわけ異彩を放つ一冊といってよい。というのは、オフィスでも家庭でも、もはやパソコンは一人に一台の時代になった。キーボードを叩けば、「読めるが、書けない漢字」が誰でもたやすく文章に使うことができる。しかし、日本語ほど「同音異義語」「同訓異義語」が多い言語はない。そこで起こるのが「変換ミス」という厄介な問題だ。

 たとえば、「保証」と「補償」と「保障」。似ているが使い方を誤るととんでもないことになる。本書は使用頻度の高い同音異義語・同訓異義語の使い分けを具体的な使用例を挙げつつ解説した、パソコン時代の必携本といってよい。まさに座右に置きたい一冊である。