「日本有事」って何だ
発売日
2000年01月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60983-6

「日本有事」って何だ
「超カゲキ」VS「常識」問答

著者 兵頭二十八著 《軍学者》
主な著作 『日本の陸軍歩兵兵器』(銀河出版)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 日米ガイドラインは有事の現実に対応しているか。そもそも「有事」とはどのような事態なのか……。ビジネスマンと軍学者の知的問答。



 「北朝鮮が日本の原子力発電所をゲリラ攻撃してきた場合、防御策はあるのか」「日米ガイドライン関連法案が成立したが、有事の現実事態に完全対応しているのか」「そもそも“有事”とは、どのような事態を指すのか」……

 こうした素朴な疑問に対して、正確に答えられるどころか、平時から考えている日本人は、政府関係者や研究者を除けば皆無といっていいだろう。それもそのはず、政治家が国の安全について言及しようものなら、マスコミが大騒ぎし、政治家生命を奪われてしまうようなお国柄である。その一方で、「テポドン」「不審船」が自国の領空界を往来すると、蜂の巣をつついたような騒ぎになる。

 かくもアンバランスな意識を有する日本人だが、それはマスコミのせいばかりでなく、有事についての想像力を働かせる場がなかったことも大きい。

 本書では、一編集者が読者に代わって素朴な疑問を若き軍学者にぶつける。「日本有事」を考える知的問答集。