朝刊10分の音読で「脳力」が育つ
発売日
2002年12月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62578-2

朝刊10分の音読で「脳力」が育つ
脳科学の最先端研究が明かす驚異の事実

著者 川島隆太著 《東北大学未来科学技術共同研究センター教授》
主な著作 『自分の脳を自分で育てる』(くもん出版)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 一桁の暗算と1日10分の音読で、脳が驚くほど活性化され、たくましい「脳力」が育つ! 最新の脳科学研究が明かす驚異の事実。



 記憶や学習を司り、情動をコントロールするなど、脳の中で最も重要な部位である「前頭前野」。私たちがさまざまな行動や思考をしている時、脳がどのように働くのかを画像でとらえる「脳機能イメージング研究」により、何をしている時が前頭前野が最も活性化するかがわかってきました。

 例えば、コンピュータゲームをしている時と単純計算をしている時の脳の活動はどちらが活発だと思いますか? 常識的には、より複雑な作業をしている時のほうがより活性化すると考えられます。しかし、研究を重ねた結果、前頭前野が最も活性化するのは、音読をしている時、単純計算を早く行なっている時、文字を書いている時、つまり「読み・書き・計算」を行なっている時であることがわかったのです。

 本書ではその驚異の事実が明らかになるまでのプロセスを紹介し、個人の「脳力」アップ法や痴呆症など医学への応用、教育分野での活用法などを最新データとともに解説します。