海峡を往還する神々
発売日
2005年10月24日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-64639-8

海峡を往還する神々
解き明かされた天皇家のルーツ

著者 関裕二著 《歴史作家》
主な著作 継体天皇の謎』、『聖徳太子の秘密』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 日本神話に描かれる朝鮮からくる神々、そして朝鮮に残る日本から来た王の伝説。考古学の最新成果を踏まえ、遂に最大の謎が解き明かされる。



 スサノオは日本に来る前に、朝鮮・新羅に降臨したと、日本書紀は記す。また古事記・日本書紀には、謎めくアメノヒボコという新羅の王子が描かれる。そして、かたや朝鮮・新羅には、海の彼方からやってきたとされる脱解王の伝説が……。日本海を隔てて響きあう伝説が意味するものとは、いかなることか。

 江上波夫氏の騎馬民族征服王朝説以来、天皇家は朝鮮半島から日本にやってきて日本を征服したのではないか、という説が様々に唱えられてきた。江上説はすでに輝きを失っているが、なお未だに、海の外からやってきて征服したという「漠然とした常識」は日本人の歴史観に影響を及ぼし続けている。

 しかし、新たに発見される考古学の遺物は、「天皇家=征服王」の可能性を否定するものばかりである。真実はどこにあるのか。

 両国の伝承を丹念に読み込み、考古学の最新成果を照合するとき、一つの線が見えてくる……。壮大な構図で古代史最大の謎に鋭く迫る!