王妃マルグリット・ド・ヴァロア
発売日
2003年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66004-2

フランス宮廷の悪の華
王妃マルグリット・ド・ヴァロア

著者 桐生操著 《作家》
主な著作 王妃カトリーヌ・ド・メディチ』(PHP研究所)
税込価格 796円(本体価格724円)
内容 幾多の男たちの人生を破滅に陥れ、「希代の淫婦」として名を残すフランス宮廷屈指の美貌の王妃。その素顔と激動の生涯を描く傑作評伝!



 恋人と引き裂かれ、失意を隠して結婚式に臨んだ夜、「サン・バルテルミーの大虐殺」が! 

 小説や映画でおなじみの『王妃マルゴ』ことマルグリット・ド・ヴァロアは、16世紀フランスに君臨したヴァロア王家に生まれた史上屈指の美女。本書は、宮廷を取り巻く幾多の男たちを破滅に陥れたという「稀代の淫婦」の数奇な生涯を描く傑作評伝である。少女期から晩年までを緻密な筆致で追い、美貌の王妃の真実に迫る。

 実の兄弟3人との近親相姦関係、母カトリーヌ・ド・メディチとの確執、かつて愛した兄への復讐の誓い、処刑や暗殺などで命を落としていく愛人たち、生きんがために宗教を捨てた夫アンリ4世の不実とみじめな離婚……など、膨大な資料から探る“悪女”の素顔は興味深い。著者は「お人よしで愚かで多情で他人を信じやすい“憎めない女マルグリット”像が浮かびあがってきた」と言う。

 宗教戦争を縦糸、王位継承争いを横糸に織り成される愛憎の記録!