大人のための愛の残酷物語
発売日
2005年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66497-2

大人のための愛の残酷物語

著者 桐生操著 《作家》
主な著作 世界史怖くて不思議なお話』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 『椿姫』『美女と野獣』など4つの名作を素材に描く、究極の愛とエロス。妖しくも切ない男女の運命に心震える、大人のための愛の物語。



 「世界の名作」の男と女は、本当は怖くてエロティック――。

 本書は、『椿姫』『ハムレット』『美女と野獣』『ジキル博士とハイド氏』という、誰もが知っている“名作”という縦糸に、究極の愛とエロスという横糸を巧みに紡いだ小説集である。

 「殺して。もう二度と、あなたを裏切ることができないように」……<狂恋の果て>の、肉体の愛と精神の愛の相剋に引き裂かれる女。「自分の内部でぐつぐつと沸騰している肉欲を解き放ちたい。誰にも咎められない方法で」……<二重人格の悲劇>の、禁じられた快楽に堕ちた男と苦しみを共有した妻。このほか、無垢な乙女のいちずな自己献身(<血染めの復讐劇>)や、傷つけあうことでしか欲望を満足させられない男女の歪んだ愛憎(<残酷なる愛>)など、あなたを妖しくもせつない男と女の世界にいざなう4編を収録。

 喜び、苦しみ、快楽……恋愛の醍醐味を味わうことができる一冊。

 『ラ・トラヴィアータ』を改題。