山本五十六 戦争嫌いの司令長官
発売日
2011年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67740-8

山本五十六 戦争嫌いの司令長官

著者 森山康平著 《歴史作家、太平洋研究会副代表》
主な著作 『図説 日中戦争』(河出書房新社)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 真珠湾奇襲を成功させた英雄は、熱狂する世論を余所に冷静な目で対米戦に反対し続けた人物だった。戦争嫌いの司令長官の人間像に迫る。



 真珠湾奇襲の間際まで日米開戦に反対しながら、真珠湾奇襲を敢行しなければならなかった連合艦隊司令長官、山本五十六。

 己の主張と反する戦いに挑んだ男は、どんな思いで指揮をとったのだろうか。

 太平洋戦争を考えるということは、一面では平和・自由・民主を基本とする現在の日本を考えることでもある。考える座標軸はいくつもあるが、山本五十六という稀有な軍人を軸に歴史をたどる方法は、現在でも非常に有益である。

 本書では山本自身の手紙や声、周囲の人たちの証言など、数々の資料を丹念にたどりながら、彼の心情を掘り起こす一冊。日本の将来を憂いた海軍大将の本心に迫る。

 『山本五十六は何を見たか』を再編集。