15ポイントで読み解く「ノモンハン事件」
発売日
2016年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76364-4

15ポイントで読み解く「ノモンハン事件」

著者 森山康平著 《作家、太平洋戦争研究会副代表》
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 昭和史の鍵となるノモンハン事件。なぜ、日ソは満蒙の地で激突したのか? 今なお戦史のベールに包まれた“草原の死闘”の真相に迫る!



 太平洋戦争が勃発する直前の1939年に起きた「ノモンハン事件」は、事実上の“日ソ戦争”であった。お互いの「植民地」「衛星国」である満州国とモンゴルの小さな国境紛争が、後ろ盾となった日ソの“全面対決”へと発展したのだ。

 ところが、1万9千人もの戦死傷者を出した日本側の大苦戦の内実は、国民に知らされることなく、あくまで“事件”として内密に処理され闇に葬られた。そして反省や教訓を何ら得ることなく、太平洋戦争へと突入していく。

 本書は、多くの写真や戦場図を繙きつつ、今なお謎のベールに包まれている“草原の死闘”の実相に迫る。

 なぜ小さな紛争が「大戦争」へと拡大したのか? なぜ現地の関東軍と参謀本部は、事件の処理をめぐり決裂したのか? なぜ日本側は「撤退か玉砕か」にまで追い込まれたのか? なぜ現場指揮官に過酷な責任追及がされたのか?

 この戦争を知らずして、昭和史は語れない。

 『はじめてのノモンハン事件』を改題。