[新装版]坊っちゃん
発売日
2007年08月01日
判 型
A6判上製
ISBN
978-4-569-69369-9

[新装版]坊っちゃん

著者 夏目漱石著 《小説家》
主な著作 『吾輩は猫である』『それから』(以上岩波文庫)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 東京で物理学校を出た真っ直ぐな青年が、四国の中学校へ数学の教師として赴任、腹黒い連中を相手に騒動を起こす。清々しい明治の傑作。



 「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。」

 だが、そんな主人公を、下女の清は「真っ直ぐでよい御気性だ」と誉める。

 物理学校を卒業後、四国の中学で数学教師をしないかと持ちかけられた主人公は、無鉄砲が祟って即断、清を東京において赴任することになる。

 夏の松山を舞台に、恋敵の英語教師「うらなり」を延岡へと追い出した陰険な教頭「赤シャツ」に「誅戮」を加えて辞表を出し、東京へ戻るまでを描いた、爽快な青春小説。

 文豪・漱石の初期傑作を、新たな装いで読む。

 『坊っちゃん』を発表した翌年に雑誌『趣味』に掲載された「僕の昔」も附録として収録。

 「僕は『坊ちゃん』見たよなことはやりはしなかったよ」と自身の松山赴任時代を振り返るなど、貴重な証言である。