「国境」で読み解く世界史の謎
発売日
2017年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76750-5

「国境」で読み解く世界史の謎

著者 武光誠著 《歴史学者》
主な著作 「地形」で読み解く世界史の謎』(PHP研究所)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 モンゴル帝国が最大領土を得られた理由、なぜカリブ海に欧州の飛び地が多い?――常に争いの種となった国境から人類の本質が見えてくる。



 今の国際問題も、歴史上の事件も、すべては国境からみえてくる!

 国家が誕生してから、領土をめぐる争いは絶えない。近年でも、ロシアのクリミア併合や中国による南沙諸島の埋め立てなど、領土拡大に野望を燃やす国は多く、国際問題にもなっている。そこで本書は、アメリカがメキシコとの国境にこだわる理由や、なぜブラジルの国土が南米の約半分を占めているのか、ロシアと中国に挟まれたモンゴルがなぜ独立できたのかなど、国境から世界史を見直していく。

 世界各地に存在する「○○領○○」といった飛び地や、大国の領土拡大など、常に争いのもとになり続けてきた国境の歴史を知ることで、国家の本質がみえてくるだろう。現在起こっている出来事だけを眺めていても、本当の原因はわからない。実は、数百年以上前の侵略や戦争が、現代まで尾を引いて問題を複雑化させていることもあるのだ。

 文庫書き下ろし。