日米開戦の悲劇
発売日
2012年03月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-80309-8

日米開戦の悲劇
ジョセフ・グルーと軍国日本

著者 福井雄三著 《大阪青山短期大学教授》
主な著作 『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実』(主婦の友社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 太平洋戦争はなぜ起こったのか。開戦までの足かけ10年駐日大使をつとめた「真の知日派」ジョセフ・グルーの目に映った軍国日本とは。



 日米開戦70年を経たいま、このような視点の書物が出されたことを心から歓迎し、かつ一日本人として感謝したい。──渡部昇一氏「推薦のことば」より

 本書は五・一五事件の直後1932年から、太平洋戦争開戦後の1942年まで、10年という異例の長さで駐日大使をつとめたアメリカ人外交官ジョセフ・グルーの目を通して、軍国日本の真実を描く異色作。国際連盟脱退、二・二六事件、日中戦争、日独伊三国同盟、仏印進駐、日米交渉、そして真珠湾攻撃につながる激動の10年を「日本の真の友」(牧野伸顕)グルーは、どのように見、どのようにワシントンに報告したのか。そこに浮かび上がるのは、戦後の常識をくつがえす日本の政治プロセスの破綻だった。

 本書はグルーについてのいわゆる評伝ではない。アメリカ人外交官の本音と視座を踏まえながら、日米開戦に至る昭和前史に新たな視点から切り込もうとした試みである。──著者「あとがき」より