迫りくる日中冷戦の時代
発売日
2012年09月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80700-3

迫りくる日中冷戦の時代
日本は大義の旗を掲げよ

著者 中西輝政著 《国際政治学者》
主な著作 日本人としてこれだけは知っておきたいこと』(PHP研究所)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 日本は中国にいかに対峙してきたか? 今後どのように付き合うべきか? 歴史的考察を踏まえた国際政治学者からの提言。



 いま、アジアを舞台に新たな冷戦が始まろうとしている。冷戦の次の主役は中国だ。アメリカが世界唯一の超大国だった時代は終わりを告げたのである。

 急速な経済成長を遂げ、アジア太平洋への露骨な膨張政策をとる中国をいかに封じ込めるか? 二〇一二年七月に露首相が国後島へ再上陸し、八月に韓国大統領が竹島に不法上陸、同月香港の活動家は尖閣諸島に強行上陸した――これら一連の出来事の背後にある大きな構図に目を向けよ。

 アメリカはすでに新国防戦略で対中封じ込め政策へと軸足を移している。日本が対中戦略でもつ最も有効な武器は何か? 「人権・民主化」という大義の旗を明確に掲げることである。日米同盟の再活性化に全力で取り組む以外に、もはや日本の選択肢はないだろう。大中華圏なるものは、たとえ二十二世紀になっても現出しないのだ――。