エピソードで楽しくわかる「故事成語」
発売日
2004年05月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66233-6

エピソードで楽しくわかる「故事成語」

著者 渡邉義浩監修 《大東文化大学文学部教授》
主な著作 『諸葛亮孔明』(新人物往来社)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 「酒池肉林」を初めてやった古代の王は? など、故事成語のルーツとなったエピソードを時代順にやさしく解説。楽しい知識満載の一冊!



 “覆水盆に返らず”“矛盾”“喪家の狗”など、中国で昔あった出来事に由来し、様々な古典や漢詩を出典として生まれた「故事成語」。その誕生の起源には、歴史上の人物たちが織りなしたみずみずしいエピソードがある。主なものを時代順に通観することで、中国の歴史を楽しみながら、故事成語の由来をひもとくことができる――そんな“一冊で二度おいしい”読み物として仕上ったのが本書である。

 大昔の中国、三皇五帝と称えられる黄帝が考案した「指南車」がもとになって生まれた“指南する”。朱子学を創始した宋代の学者朱熹の詩が出典となった“少年老い易く学成り難し”。“指南する”ではじまり、“少年老い易く学成り難し”で終わる間に、140を超える故事成語のエピソードが解説されている。伝説の世から周の建国、春秋戦国時代、秦の統一、楚漢の抗争……と、順を追って読みながら、新しい知的発見に出会える好著。