旅順攻防戦の真実
発売日
2006年05月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66605-1

旅順攻防戦の真実
乃木司令部は無能ではなかった

著者 別宮暖朗著 《歴史評論家》
主な著作 技術戦としての第二次大戦』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 乃木希典は本当に無能だったのか? 日露戦争における203高地戦の真の狙いと、その後の戦いに影響を与えた革新的戦術を明らかにする。



 日露戦争の最終的な勝敗を大きく左右した“旅順要塞”をめぐる激闘――。第三軍司令官として、かつてない予想外の一大消耗戦を指揮した乃木将軍は、その陥落までに夥しい味方の犠牲を払ったことから、歴史的に非難されるケースが多い。だが、その評価は本当に正しいものだろうか?

 本書は、露土戦争や第一次世界大戦で起こった、ヨーロッパの要塞攻略戦・築城学をふまえながら、旅順攻防戦と乃木希典を再評価していく画期的な一冊。

 「旅順要塞はブリアルモン式要塞である」「歩兵の突撃だけが要塞を落とせる」「独創的な乃木司令部の突撃壕」「海軍がまた騒ぎはじめた」「重要なのはどこを攻めるかではなく、どれだけ敵を消耗できるか」「軍司令官の評価はどうあるべきか?」など、決戦場となった二〇三高地戦の真の狙いと、その後の戦いに大きな影響を与えた乃木司令部の“革新的戦術”を明らかにする!

 『「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦』を改題。