なぜ、日本人は桜の下で酒を飲みたくなるのか?
発売日
2009年03月16日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-70628-3

なぜ、日本人は桜の下で酒を飲みたくなるのか?

著者 西岡秀雄著 《慶應義塾大学名誉教授》
主な著作 寒暖700年周期説』(PHP研究所)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 日本の花といえば桜。桜といえば花見。花見といえば酒。なぜ、日本人はサクラの木の下でサケを飲むのか? 謎を解く鍵は「サ」にある。



 日本の国花といえば昔からサクラ(桜)。

 日本の伝統的な飲みものといえばおサケ(酒)。

 

 春を迎えて、サクラの花が美しく咲き乱れると、日本人の多くは、家族や同僚、友人たちとサクラの木の下で、お弁当をひらき、おサケを飲み、挙句の果ては、歌ったり踊ったりしだす人々があらわれます。こうしたお花見の風景は日本では永らく繰り返されている年中行事のような慣習です。

 しかし、アメリカでは日本から移植したサクラの花が咲き、散策の人々で賑わってもサクラの木の下で宴をひらく風習はないようです。

 なぜ、日本人はサクラの花を見るとおサケが欲しくなったり、浮かれたくなったりするのでしょうか?

 サクラにしてもおサケにしても、どちらの言葉にも「サ」の字がついていますが、この「サ」が問題を解く鍵になるのです。

 本書では、「サ音」の神聖視をてがかりに、日本民族のアイデンティティーを探り、お花見の起源を解明していきます。