経済学「七つの常識」の化けの皮をはぐ
発売日
2013年04月11日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-80749-2

経済学「七つの常識」の化けの皮をはぐ
アベノミクスで躍り出た魑魅魍魎(ちみもうりょう)たち

著者 増田悦佐著 《株式会社ジパングシニアアナリスト》
主な著作 2012年・空前の日本投資ブームが始まる』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 円高の何が悪いのか? 正規雇用のクビを斬りやすくすると、誰が得をするのか? 真正面から学者、マスコミの定説を斬り捨てる一冊。



 インフレターゲットと円安をお手本にする日本の経済学者は一体、何を考えているのか。自国通貨安とインフレ体質がしみついたイギリスを例にとると、ポンド安で購買力が下がった結果、製造業の対GDPシェアは世界109位まで下がってしまった(2009年)。つまり「円安で輸出企業が儲かる」というのは虚構である。失業率が26%を超えたスペイン(2013年)を見ても、マネーサプライの増加で連邦政府と巨大企業、金融機関だけが潤う「大衆殺し」のアメリカを見ても、日本の模範にならないことは明らかだ。それでも「日本経済をアメリカやヨーロッパのようにしたい」と本気で考える経済学者は「国民をいじめるほど景気が良くなるというサディスト経済学」の信奉者だ、と著者は記す。同様に「おとぎ話経済学」のケインズ政策、「SF経済学」のマネタリズム等々、経済学を断罪。返す刀でこれらの説を妄信する政治家を斬る。ニセ経済学の正体を暴露する書。