王妃カトリーヌ・ド・メディチ
発売日
2003年01月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57880-4

ルネッサンスの悪女
王妃カトリーヌ・ド・メディチ

著者 桐生操著 《作家》
主な著作 世界史・驚きの真相』(PHP研究所)
税込価格 796円(本体価格724円)
内容 陰謀渦巻くフランス王室で王妃カトリーヌはどのように生き、闘ったか? 稀代の悪女の数奇な生涯を描く、著者渾身のノンフィクション!



 歴史上、美貌や権力を駆使して悪逆非道の限りをつくしたり、愛欲と悪徳によって身を滅ぼした女性は「悪女」と呼ばれる。カトリーヌ・ド・メディチは、決して美貌の持ち主ではなかったが、魔術愛好家、毒薬の常習者であり「ルネッサンスの悪女」としてあだ名される。しかしそれは彼女の真の姿だろうか?

 本書は、フィレンツェのメディチ家からフランス王家に嫁ぎ、激動のルネッサンス期に君臨した王妃の数奇な生涯を緻密な筆致で描いたノンフィクション。著者の女性ならではの視点で、稀代の悪女の知られざる素顔をあぶりだす。

 両親と死別し、修道院で幽閉生活を送った薄幸の少女時代。18歳も年上の愛人がいるアンリ2世とのうわべの結婚生活。血と陰謀にまみれた戦いの日々とサンバルテルミー大虐殺、そして孤独な最期……権力の頂点を極めた王妃カトリーヌが、知略と欲望の果てに手にしたものとは?

 愛に飢え、陰謀に満ちた波瀾の人生を解き明かす傑作評伝!