エネルギー争奪戦争
発売日
2007年11月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-69220-3

エネルギー争奪戦争

著者 柴田明夫著 《丸紅経済研究所所長》
主な著作 『資源インフレ』(日本経済新聞社)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 地球規模の工業化が進み、旺盛な資源需要を生み出した。石油、レアメタル、代替エネルギーなどをめぐる争奪戦争の舞台裏を描く。



 原油価格が1バレル=100ドルを超えそうな勢いである。それだけではない。鉄鉱石、銅、アルミ、金、レアメタルなど、資源・エネルギーは軒並み値上がりしている。その背景には、BRICsと呼ばれる新興国の需要増などがあるという。

 この傾向は今後も続くのか。丸紅経済研究所所長である著者は、この分野の専門家として、マクロ面からの分析と、さらに資源ナショナリズムの危険性を指摘する。また、欧米のオイルメジャーとOPECの思惑の違い、産油国、OECD、新興国の事情と戦略なども取り上げている。

 では、日本はどうか。資源価格の高騰が続く以上、技術的な面での代替エネルギーや省エネの分野で日本の果たす役割は大きいとも。それは地球温暖化対策を進める面からの意義が強調される。

 本書は、現在進行形のエネルギー問題を浮き彫りにし、各種データを多用し世界と日本の資源・エネルギー争奪の過去、現在、未来を読み解く。