日本人として読んでおきたい保守の名著
発売日
2011年08月11日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80007-3

日本人として読んでおきたい保守の名著

著者 潮匡人著 《評論家》
主な著作 『日本を惑わすリベラル教徒たち』(産経新聞出版)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 国家存亡の危機にある我が国に、いま保守思想が求められている。バーク、カール・ポパー、ハイエクなどの代表作から保守の本質に迫る。



 「ネット保守」という言葉をよく聞くようになった。若い世代で「保守」を自認する人も増えている。また、時の政権のリベラルな政治姿勢に反発しているのかもしれない。とはいえ、保守陣営でも政策によって意見は分かれることがしばしばだ。論者によっては、日米関係重視を主張する人もいれば、反米を声高に唱える人もいる。「平成の開国」に賛成する人もいれば、TPP反対を叫ぶ人もいる。

 では、そもそも保守とは何か。深く考えたことがあるだろうか。本書は、「保守主義の父」と呼ばれるエドマンド・バーク『フランス革命についての省察』にはじまり、ハナ・アーレント『全体主義の起原』、カール・ポパー『開かれた社会とその敵』、ハイエク『隷属への道』など7人の名著を紹介し、保守の核心に迫る。

 「保守思想は垂直軸を持つが、リベラル陣営は水平次元でしか生きられない」と主張する著者による「保守主義」の入門書である。