田母神「自衛隊問答」
発売日
2015年01月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-82337-9

田母神「自衛隊問答」
国防の「壁」を打ち破る!

著者 田母神俊雄
拳骨拓史
主な著作 『田母神戦争大学(共著)』(産経新聞出版)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 設立以来、多くの批判にさらされ、歪な姿であることを余儀なくされてきた「自衛隊」。今こそ「法体系」と「歴史」の「壁」を打ち破れ!



 集団的自衛権は、国連憲章でも加盟国全てに、「当然の権利」として認められているものだ。この行使を容認すると「日本が戦争に巻き込まれる」などといわれるが、そんな感情論がどれほど誤っているかは、集団的自衛権を普通に行使している日本以外のすべての国が「戦争に巻き込まれている」かどうかを考えればすぐにわかる。なのに日本では、なかなかそういう冷静な議論が成立しない。

 なぜ戦後日本では、「かくも不思議な言論」が大手を振って通用してきたのか。それを考えていくと、自衛隊が長らく、世界標準とはかけ離れた法体系の下に置かれてきたことの弊害が見えてくる。さらに、「平和憲法の鬼子」と称されてきた歴史の負の側面もわかる。たとえば、なぜ海上保安庁の船が撃たれても、近くにいる自衛隊が反撃できないのか? どう考えてもおかしな話ではないか。

 自衛隊が、これから真に日本を守る力となるために、何が必要なのか。本書は、「いま目の前の壁(法体系の壁)」と「歴史の壁」という、二つの壁を打ち破るべく、自衛隊の歴史や田母神氏の体験エピソードもふんだんに盛り込んで、大胆に提言する。

 第1章 いざ、集団的自衛権――危機に即応できない「法制度の壁」の束縛を解け

 第2章 自衛隊は本当に日本を護れるか?――「アメリカの壁」という大問題

 第3章 いまこそ「軍備」も「武人の魂」も整えよ――「尚武の精神」を取り戻す

 第4章 「不思議な軍隊」の苦難の歩み――いま振り返るとバカらしい批判の数々

 第5章 「獅子身中の虫」を抉り出せ――自衛隊をめぐる「自虐史観」を乗り越えよう