人生の先が見えたとき読む本
発売日
2011年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67601-2

人生の先が見えたとき読む本
「うつ」になる人、ならない人

著者 町沢静夫著 《精神科医》
主な著作 なぜ「いい人」は心を病むのか』(PHP研究所)
税込価格 607円(本体価格552円)
内容 定年前のビジネスマンや、子育てが一段落した主婦が、ある日突然うつに? 「初老期うつ」の症状と対処法について精神科医の視点で語る。



 定年前に突然「うつ」に陥った50代男性。息子夫婦との同居がきっかけで「うつ」になった60代主婦……。本書では、そんな「初老期うつ」の対処法について、精神科医が症例とともにやさしく解説する。人は年をとるほどに、意欲も希望も失ってしまうもの。だからこそ、心と脳が衰えない生活の智恵が大切である、と説く。その具体的な心構えとして、以下の九つをあげている。(1)ストレスを聞いてもらえる対人関係を確保する (2)自分のポリシーを持つ (3)無意味な疲労をため込まない (4)あるがままを受け入れる (5)恨み、嫉妬、後悔にとらわれない (6)スポーツや趣味を楽しむ (7)ユーモアやダジャレを口にしてみる (8)批判に強くなろう (9)安定した家庭、安定した経済状況を築く。いわば、「初老期うつ」に陥らない秘訣、ということだろう。六十代でリタイアしたとして、あと二十年をどのように生きるのか。人生の先が長いからこそ、「晩年力」を身につける一冊である。

 文庫書き下ろし。