雑誌
Voice 2015年11月号
今月号の読みどころ
9月は中国にとって歴史的なターニングポイントであった。3日に天安門で軍事パレードがあり、中露韓の首脳が関係性を世界にアピールした。25日の米中首脳会談はまれに見る盛り下がり方で、これまた世界を驚かせた。米露もシリアをめぐり不仲だし、「新たな冷戦」を思わせるほどだ。10月には朝鮮半島も注目される。10日の朝鮮労働党創建70年の記念日には、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験が行なわれるともいわれる。10月末か11月には日中韓の首脳会談がソウルで開かれる予定だ。東アジアからますます目が離せない。
総力特集は中国、北朝鮮の関係も含め韓国の動向を分析した「韓国大変!」。室谷克実氏は「有銭無罪」のエピソードを紹介し、「韓国は、日本が『手を携えて』いく国ではなくなった」と結論付ける。「自由と民主主義、市場経済等」の前に、法治主義が確立されていない国というわけだ。武貞秀士氏は、9月3日の「抗日戦争勝利70周年」の軍事パレードに出席した中露韓の首脳の思惑を重視する。そこから韓国は、「日本との関係はさらに冷え込むし、同盟国の米国は韓国の思いを支持してくれそうにない。抗日革命闘争グループの一員になると、北朝鮮の建国理念と同じになってしまう」と、日米から離れる韓国の外交姿勢に懸念を示す。また、辺真一氏は10月10日の労働党創建70周年記念日に向けて長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射と、10月16日の米韓首脳会談の動向を危惧する。「オバマ大統領の顔を立てれば、習主席が機嫌を損なうことになり、朴大統領の二股外交は大きな試練に立たされる」ことになると読む。
9月は24日に安倍首相が新たな「三本の矢」を打ち出し、すべての人が活躍できる「一億総活躍社会」をめざすとした。今月号の著者と読者をライブで結びつける「Voice LIVE」では、「シニアの独立・転職が地方を変える」とのシンポジウムを開催した。「高付加価値化したニッチ市場」で活躍するシニアの事例を紹介。地方創生と経済成長という大きな課題に、一つのヒントを提供してくれた。一方、巻頭インタビューでは、「IoTの伝道師」といわれるコネクトフリーCEOの帝都久利寿氏にこれから100年の産業モデルと日本企業の役割などをうかがった。帰化した若きアメリカ人が日本の魅力と可能性について語る姿に、シニアも若者も勇気付けられるに違いない。今月号も、ぜひご一読ください。
総力特集は中国、北朝鮮の関係も含め韓国の動向を分析した「韓国大変!」。室谷克実氏は「有銭無罪」のエピソードを紹介し、「韓国は、日本が『手を携えて』いく国ではなくなった」と結論付ける。「自由と民主主義、市場経済等」の前に、法治主義が確立されていない国というわけだ。武貞秀士氏は、9月3日の「抗日戦争勝利70周年」の軍事パレードに出席した中露韓の首脳の思惑を重視する。そこから韓国は、「日本との関係はさらに冷え込むし、同盟国の米国は韓国の思いを支持してくれそうにない。抗日革命闘争グループの一員になると、北朝鮮の建国理念と同じになってしまう」と、日米から離れる韓国の外交姿勢に懸念を示す。また、辺真一氏は10月10日の労働党創建70周年記念日に向けて長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射と、10月16日の米韓首脳会談の動向を危惧する。「オバマ大統領の顔を立てれば、習主席が機嫌を損なうことになり、朴大統領の二股外交は大きな試練に立たされる」ことになると読む。
9月は24日に安倍首相が新たな「三本の矢」を打ち出し、すべての人が活躍できる「一億総活躍社会」をめざすとした。今月号の著者と読者をライブで結びつける「Voice LIVE」では、「シニアの独立・転職が地方を変える」とのシンポジウムを開催した。「高付加価値化したニッチ市場」で活躍するシニアの事例を紹介。地方創生と経済成長という大きな課題に、一つのヒントを提供してくれた。一方、巻頭インタビューでは、「IoTの伝道師」といわれるコネクトフリーCEOの帝都久利寿氏にこれから100年の産業モデルと日本企業の役割などをうかがった。帰化した若きアメリカ人が日本の魅力と可能性について語る姿に、シニアも若者も勇気付けられるに違いない。今月号も、ぜひご一読ください。
公式サイト |
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今月号の目次
巻頭インタビュー
日本に「大帰化」したい |
帝都久利寿 |
18p |
総力特集:韓国大変!
「金持ちは無罪」の国 |
室谷克実 |
34p |
中朝韓の危ない未来 |
武貞秀士 |
44p |
中国が撒いた「反日」の餌 |
シンシアリー |
54p |
訪米で岐路に立たされる二股外交 |
辺 真一 |
62p |
国家元首を利用する国、される国 |
新城道彦 |
70p |
笑うしかない「属国への道」 |
三橋貴明 |
78p |
緊急提言
世界同時株安を大歓迎する |
増田悦佐 |
86p |
SPECIAL
現安保法制では拉致被害者は救えない |
中山恭子 |
110p |
「娘の身売り」と戦争の真実 |
原田 泰/安中 進 |
118p |
日本漁業を殺す水産庁 |
勝川俊雄 |
127p |
「プラットフォーム化の二十一世紀」へ |
公文俊平 |
136p |
帰還者が語るガダルカナル戦 |
早坂 隆 |
144p |
喫煙マークを東京五輪のレガシーに |
ダニエル・カール |
151p |
「戦争画批判」の真実Ⅲ |
水間政憲 |
159p |
シンポジウム
シニアの独立・転職が地方を変える |
大澤信一 |
184p |
特別企画
普天間の神話と真相 |
ロバート・D・エルドリッヂ |
96p |
COLUMN
ニッポン新潮流〈国内政治〉 〝消費税神話〟を克服せよ |
菅原 琢 |
28p |
ニッポン新潮流〈経済政策〉 日本型軽減税率の罠 |
飯田泰之 |
30p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 知識人は野党の頭の悪さに怒るべき |
山形浩生 |
32p |
好評連載
超韓流猫コリにゃん 病院と葬儀場 |
室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画] |
167p |
日本に「近代」を学んだ中国人〈最終回〉 中国人の悪しき国民性を暴露した大文学者 |
石 平 |
194p |
健康は生成する〈第8回〉 家族にレジリエンスはあるのか? |
斎藤 環 |
204p |
天あり、命あり。〈第6回〉 法王・一万田尚登 |
江上 剛 |
214p |
覚醒するクラシック〈第29回〉 牧神の午後への前奏曲 |
百田尚樹 |
228p |
巻頭言〈第11回〉 用不用 |
養老孟司 |
15p |
私日記〈第191回〉 最後の授業 |
曽野綾子 |
234p |
平成始末〈第71回〉 「もどき」の手法 |
山折哲雄 |
246p |
真相スクープ 「戦争画批判」の真実Ⅲ |
構成/水間政憲 |
6p |
凛たる女性〈59〉 最上はるか |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
REGULAR
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
242p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
243p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。