Voice
発売日
2014年11月10日
税込価格
700円
(本体価格648円)
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在庫あり
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Voice 2014年12月号

今月号の読みどころ

中国はメンツをかけてAPEC(アジア太平洋経済協力会議)を成功させたいのだろう。大気汚染対策に必死に取り組むのもいいが、各国首脳の気分は青空のようには晴れないはずだ。オバマ大統領は中間選挙で民主党が惨敗し意気消沈しているし、朴槿恵大統領は経済再生を叫んでいるが、ウォン高で輸出企業はもがき苦しんでいる。両政権ともにレームダック化し始めている。一方で、安倍総理も女性閣僚の辞任など改造内閣のスタートで躓いた。当の習近平国家主席も経済減速に頭を抱えていることだろう。
今月号の総力特集は「中国の大失敗」と題し、香港のデモやチャイナ・リスクについて考えた。日高義樹氏は、「民主化を求めて集まっているのが、天安門事件記念集会に集まった学生たちである」ことを挙げ、「香港の学生たちの要求を認めれば、中国の政治体制は崩壊」し、「抗議行動は、中国共産党体制葬送の序曲になりつつある」という。体制を脅かす問題はほかにもある。津上俊哉氏は、「貧富の格差、環境破壊、住民の地域暴動など、さまざまな社会問題が深刻化して臨界点が近い」と述べ、改革が実現できなければ「亡党亡国」への道が待っていると結論づけた。それゆえ、対外的な問題は避けたいはず。尖閣の海で不慮の日中衝突など考えたくないが、知日派のジョセフ・ナイ氏は、「末端レベルの人間がトップレベルに承認されていない行動をとる危険は常にある」ので、「偶発的な軍事衝突につながるような間違いを犯さないで済む方法を探すことが重要」だと、日中両国に求めた。
第二特集は、消費税再増税への反対論。鈴木敏文氏は経営者の視点から、「物が豊富な成熟した時代だからこそ、数字や理屈ではなく、人間の心理に踏み込んだ視点に立つ」必要性をあげ、いま消費税を上げることは時期尚早だという。同じく、安倍総理のブレーンといわれる内閣官房参与の本田悦朗氏は、増税のタイミングを問題視し、デフレ脱却後の2017年4月1日に再増税を実施するシナリオを説いた。
今月号では、ほかにも『産経新聞』の加藤達也前ソウル支局長の在宅起訴の問題を、韓国人ブロガーのシンシアリー氏に韓国から見た顛末をまとめてもらった。また、岡田晴恵氏は、世界的な広がりを見せようとするエボラ出血熱Xデーへの備え方を紹介。巻頭の対談では、谷垣禎一自民党幹事長に二閣僚辞任や消費増税などについて語っていただいた。日本の行く末を占ううえで、不可欠なテーマを論じており、ぜひご一読ください。
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今月号の目次

巻頭対談
政権の危機を乗り越えられるか
谷垣禎一/篠原文也
18p
総力特集:中国の大失敗
香港動乱、中国敗れたり
日高義樹
38p
尖閣衝突の可能性はつねにある
ジョセフ・ナイ
50p
「亡党亡国」への道
津上俊哉
58p
琉球独立運動を注視せよ
山田吉彦
68p
一党独裁体制が終わる日
福島香織
76p



恐るべき韓国の言論統制
シンシアリー
112p
特集:総理、増税は無理です
霞が関は消費者心理を知らない
鈴木敏文
86p
アベノミクスが否定されてしまう
本田悦朗
96p
お天気エコノミストの罪
高橋洋一
104p



余市が生んだスコットランドの原風景
柴崎信三
121p
しのびよる石油大暴落
藤 和彦
132p
説教ストロガノフ〈第5回〉
軍国主義が中東を救う
上念 司/倉山 満
142p
反日歴史認識の「教典」
水間政憲
152p
エボラ出血熱Xデーに備えよ
岡田晴恵
166p
たばこの社会コストを考える
森永卓郎
184p
憂国対談
日本を貶めた「戦後最大のメディア犯罪」
元谷外志雄/トニー・マラーノ
158p



新世代の流儀
「音をつくっている会社で、その音に私たちは責任を負っている」
福島欣尚/取材・構成:木村俊介
192p
「ニッポン新潮流」〈国内政治〉
不正会計疑惑が有力議員を襲う構造
菅原 琢
30p
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉
いまは民力休養が必要だ
飯田泰之
32p
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉
イスラム国はなぜ急伸したのか
山形浩生
34p
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉
パーソナルゲノム時代への突入
最相葉月
36p
テロリスト・安重根〈第10回〉
暗殺に及んだ十五の理由
早坂 隆
199p
武士の碑〈第15回〉
死すべき場所
伊東 潤
209p
覚醒するクラシック〈第18回〉
幻想曲
百田尚樹
223p
巻頭言〈終〉
ポスト冷戦時代は終わった
小浜逸郎
15p
私日記〈第180回〉
国境問題という緊張感
曽野綾子
228p
平成始末〈第60回〉
知性、含羞、やくざ精神
山折哲雄
246p
朝日を叱る
[反日歴史認識の「教典」]
構成/水間政憲
6p
凛たる女性〈48〉
[倉本康子]
撮影/遠藤 宏
9p
Keyフレーズ
時代を斬る!論点

1p
年間Contents
二〇一四年・目次一覧

236p
Voiceブックス
編集者の読書日記

242p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

243p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。