Voice
発売日
2016年1月9日
税込価格
780円
(本体価格722円)
在 庫
在庫あり
バックナンバー

Voice 2016年2月号

今月号の読みどころ

中東の緊迫の度合いが深まっている。IS(イスラム国)のテロ、シリア問題、サウジアラビアとイランの国交断絶と、戦争前夜の状況だ。日本の輸入原油の85%がホルムズ海峡を通過する。そこがイランに封鎖されれば、当然日本経済にも影響する。「存立危機事態」となれば、自衛隊も派遣されるのか。2016年の幕開けは不穏な空気が漂っている。
2月号の総力特集は「沈む世界 浮かぶ日本」。佐藤優氏は宮家邦彦氏との対談で、ISは「ついに西側諸国に対する『世界イスラム革命戦争』を始めた」と言い切り、「日本もテロの例外ではない」と警鐘を鳴らす。一方、ロシアの思惑に対しては「アサド政権を事実上のロシアの傀儡にし、イランの影響力拡大を阻止しよう」としているのだという。宮家氏は「いまの混沌を契機に、中東にあるかつての帝国が復活してきました。イラン、トルコ、ロシアが帝国的な動きを見せている」との仮説を披露する。また、2016年のもう一つの不安要因は中国経済であろう。長谷川慶太郎氏は「中国は早急に鉄鋼業のリストラに踏み切らざるをえないが、約30万人の従業員の少なくとも3分の1のクビが飛ぶ」と予測し、日本に関しては「世界で最もゆとりのある『独り勝ちの国』になった」と分析する。もちろん、地方創生や2017年4月の消費税増税など難問も山積しているが、柳川範之氏は名目600兆円のGDP目標を達成する方法として、急成長企業をできるだけ日本から創出していくことを提案する。
第二特集は「ストップ下流老人! 華やかな終活」。ベストセラー『下流老人』における指摘は、誰にとっても他人事ではないはずだ。日本には現在、生活保護レベルの暮らしを余儀なくされている人がおよそ600万~700万人はいるという。著者の藤田孝典氏は「低所得者向けの住宅はまったく足りていないのですから、そこは政府が予算を投下していくしかない」と具体的な対策を挙げ、「老人を大切にしない社会には、若者だって希望を感じないでしょうし、そうした国に未来はありません」と手厳しい。つまり、高齢社会の問題解決は、未来をどうするのかということでもある。巻頭インタビューでは、山本七平賞受賞記念としてデービッド・アトキンソン氏が「観光業の基本はトヨタにあり」として、観光を大きな産業にする方法論を議論する。新年のスタートを前向きに考える記事も多数掲載している。
公式サイト

今月号の目次

巻頭インタビュー
観光業の基本はトヨタにあり
デービッド・アトキンソン
18p
総力特集:沈む世界 浮かぶ日本
甦る帝国主義に備えよ
宮家邦彦vs佐藤 優
34p
人民元の国際化が中国を追い詰める
長谷川慶太郎
46p
愚かなる消費税10%
岩本沙弓
54p
急成長企業を創出せよ
柳川範之
62p
東京に本社がなくてもいい
吉田忠裕
72p
「実直経営」のすすめ
牟田 學/牟田太陽
82p
特集:ストップ下流老人! 華やかな終活
「自決」より「生活保護」を
藤田孝典
92p
50歳から考える資産形成
竹川美奈子
100p
人生の最期が輝く死生観
小山明子
109p
読み物・連載
テロより銃殺が怖いアメリカ
増田悦佐
127p
私は人間機雷「伏龍」の隊員だった
早坂 隆
137p
なぜ「主権者教育」が必要なのか
篠原文也
145p
「嫌老社会」に変わった韓国の苦悩
呉 善花
183p
両手握手はみっともない
勢古浩爾
190p
特別対談
日本の心、武道の心
山下泰裕vs野田佳彦
116p
「戦争画批判」の真実6
水間政憲
154p



超韓流猫コリにゃん〈第10話〉
韓国軍って……
室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画]
167p
ニッポン新潮流〈国際政治〉
排日移民法の愚
渡辺惣樹
28p
ニッポン新潮流〈経済政策〉
再増税、2014年の二の舞になるな
飯田泰之
30p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
温暖化適応にお金をかけるべき
山形浩生
32p
しぶといやつ〈第2回〉
第一章 鎧袖一触 2
幸田真音
197p
福島第二の奇跡〈最終回〉
復興への構想
高嶋哲夫
205p
健康は生成する〈第11回〉
「幸福の科学」とフロー体験
斎藤 環
219p
天あり、命あり。〈第9回〉
険しき中国への道
江上 剛
228p
覚醒するクラシック〈第32回〉
リヒテル
百田尚樹
239p
巻頭言〈第14回〉
必然性
養老孟司
15p
平成始末〈第74回〉
「こころ」と「心」のあいだ
山折哲雄
246p
友(アート)を訪ねて〈23〉
モーリス・ユトリロ
文/原田マハ
7p
凛たる女性〈62〉
オーサ・イェークストロム
撮影/遠藤 宏
9p



Keyフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

164p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

165p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。