雑誌
歴史街道 2011年8月号
今月号の読みどころ
「勇将のもとに弱卒なし」。かつてその名を日本人が遍く知る、陸軍最強の航空部隊がありました。「加藤隼戦闘隊」こと飛行第六十四戦隊です。陸軍が誇る傑作機、一式戦闘機「隼」を駆り、指揮官先頭を実践する責任感の強い戦隊長・加藤建夫少佐のもと、マレー、パレンバン、ジャワ、ビルマの空で連合軍機を叩き落とし、地上部隊の進撃を掩護しました。戦隊の団結は名将加藤亡き後も失われず、黒江保彦、檜與平、中村三郎らの中隊長が牽引して、大戦後半では百余機の敵編隊を僅か数機で邀撃する、文字通り死闘の日々を続けます。彼ら戦隊員が最後まで失わなかった、隼戦闘隊の魂というべき「不屈の闘志」を現代人に贈る特集です。第二特集は秀吉の栄華を支えた脇役たち、「豊臣家の人びと」です。
公式サイト |
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軍神に今、学ばにゃイカンこと |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.55 |
大空祐飛 |
7p |
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【総力特集】 エンジンの音、轟々と… 加藤隼戦闘隊 「必ず勝つ!」不屈の闘志
〈総論〉 指揮官先頭、比類なき団結…陸軍最強の誇り高き荒鷲たち |
梅本 弘 |
14p |
ビジュアル1 隼は征く、雲の果て |
20p |
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ビジュアル2 「加藤隼戦闘隊」を生んだ一式戦闘機「隼」一型 |
22p |
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ビジュアル3 隼だけではない! 陸軍が誇る傑作戦闘機 |
24p |
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俊敏でしぶとい…一式戦隼が陸軍の主力戦闘機であり続けた理由 |
三野正洋 |
26p |
コラム1 神出鬼没の活躍を可能にしたもの |
31p |
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ビジュアル4 神速の先制! 隼の進撃の前に敵なし |
32p |
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平常心を失わず任務を完遂…戦隊を束ねた加藤のリーダーシップ |
山之口洋 |
34p |
ビジュアル5 名指揮官、荒鷲、頼れる整備士…精鋭揃いの六十四戦隊 |
40p |
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マレー、パレンバン、ジャワ…快進撃の先陣を、尾翼に矢印の最強部隊が切る |
秋月達郎 |
42p |
コラム2 忙中閑あり、束の間の休息 |
47p |
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「部下の仇を討つ」ローウィン強襲成功、そして運命のベンガル湾へ |
稲生達朗 |
48p |
年表・六十四戦隊、激闘の九年 |
54p |
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手記が伝える隊員たちの肉声 |
56p |
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ビジュアル6 隼戦闘隊の好敵手たち |
60p |
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「俺と貴様で受け持つのだ」黒江の奮戦、檜の奇跡…ビルマ死闘の日々 |
松田十刻 |
62p |
「捨身必殺」の信念、鉄脚のエースの闘志…隼戦闘隊の魂は死なず |
高橋文彦 |
68p |
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きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第15回 椎名町界隈 |
本山賢司 |
74p |
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【特集】 豊臣家の人びと ――聚楽第を彩った秀吉の支援者たち
将来をおぬしらに託す! 後継者と補佐役に選ばれて |
羽生道英 |
78p |
ビジュアル 太閤が結びつけた豊臣の身内たち |
84p |
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そなたほどの女子はおらん! 秀吉が愛した女性たち |
畑 裕子 |
86p |
その方も、わが身内ぞ! 豊臣家の藩屏とするために |
楠戸義昭 |
90p |
伝説の仮装巡洋艦エムデン 最終回 ペナン奇襲と神出鬼没の艦の最期 |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説]真田昌幸 連戦記 第18回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 加藤康男 |
114p |
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駐日米大使グルーの昭和史 ―天皇を敬慕し、開戦回避に尽くしたアメリカ人 第5回 晩餐会翌朝の異変 |
太田尚樹 |
116p |
京都人が密かに愉しむ! 夏の古都ならではの年中行事 |
柏井 壽 |
122p |
南仏プロヴァンスの歴史散歩 後編 アルルとその周辺 |
田中次郎 |
126p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 美杉 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第13回 宮崎県 チキン南蛮 |
石田 千 |
136p |
続・自転車紀行 シルクロードをゆく 第7回 ペルセポリスからエスファハーンへ |
長澤法隆/写真・文 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。