Voice
発売日
2011年8月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2011年9月号

今月号の読みどころ

国家の帰趨を左右するエネルギー政策を政局の具として弄び、拙速に「脱原発依存」を唱える菅総理の責任は、あまりにも重いといえます。いまや右も左も感情的な原発アレルギーを煽る時代、今回の総力特集は「『電力危機』の戦犯は誰だ」と題し、真に国益を見極めた冷静な議論だけを網羅しました。もう1本の特集は、「再び“高度成長”を遂げる日本」。ビル・エモット氏と竹森俊平氏の白熱対談は、必読です。上杉隆氏の新連載もスタート。今月も、知的議論をご堪能ください。
公式サイト

今月号の目次

【総力特集】「電力危機」の戦犯は誰だ
原発再稼動をめぐる相剋
海江田万里
40p
私は脱原発の急先鋒ではない
田坂広志
48p
激論! 2030年のエネルギー戦略
福山哲郎/岸 博幸/飯田泰之
56p
石油火力発電の需要急増にも不安なし
天坊昭彦
66p
官僚規格主義の敗戦
堺屋太一
72p
“脱原発”総理の仮面を剥ぐ
中西輝政
80p



【特集】再び“高度成長”を遂げる日本
輸出推進で、3年後に陽はまた昇る
ビル・エモット/竹森俊平
106p
サプライチェーンの完全復旧は近い
大河原克行
128p
「ふた目惚れ買い」で本格的な消費回復へ
金子哲雄
134p
誇りを乗せるクルマで新興国を制す
布野幸利/片山 修
116p



なぜ決起したか――民主党中堅・若手議員たちの怒りの声
国益観念なき総理の即時退陣を願う
吉良州司
142p
開戦七十周年の夏、恥を失くしたこの国の大人たちへ贈る特別鼎談
大東亜戦争を戦った大正世代の矜持
門田隆将/片山杜秀/早坂 隆
150p
なぜ低俗番組だらけになったのか? どうすれば優良番組を増やせるのか?
テレビ界、視聴率至上主義の愚昧
月尾嘉男
162p
新連載
仲代達也が語る「昭和映画史」
春日太一
200p
新連載
ジャーナリスト休業宣言
上杉 隆
169p
時代を拓くコンセプト
「『官製デモ』の実施なんか、いまの中国ではありえません」
加藤嘉一/聞き手:加賀谷貢樹
22p
この著者に会いたい!
「多くの小説家は、人の生死を気取って捉えすぎです」
高野和明/聞き手:仲俣暁生
92p
彦にゃんの憂国ついーと〈9〉
久しぶりの放言居士
島田雅彦
30p
「ニッポン新潮流」を斬る!〈生活社会〉
カンボジア証券取引所の教訓
山形浩生
34p
「ニッポン新潮流」を斬る!〈生命医療〉
改正臓器移植法と自殺ドナー
最相葉月
36p
世の流行にひとこと言わせて!〈18〉
「工場夜景」ツアーのすすめ
さかもと未明
98p
高井戸の蛙、世相を覗く〈32〉
“津波のよう”なメガバンク
江上 剛
102p
海堂尊、医療最前線をゆく〈5〉
救命救急
海堂 尊
188p
巻頭の言葉〈9〉
「空洞化」への静かな真剣勝負
冨山和彦
19p
[新・原子力戦争]〈3〉
汚染水処理は国産技術でできる
田原総一朗
210p
新・日本建国論〈4〉
戦争なく成立した統一国家
竹田恒泰
222p
大宰相・原敬〈第57回〉
大正政変
福田和也
234p
私日記〈第141回〉
牛身事故の後始末
曽野綾子
242p
平成始末〈第21回〉
つなみ
山折哲雄
250p
クールジャパン・次代の旗手〈21〉
[吉田龍太郎]
川島蓉子
7p
語り継ぎたい「モノがたり」〈9〉
[デッキシューズ]
村上陽一
10p
「凛たる女性」の肖像〈9〉
[小島慶子]
撮影/遠藤 宏
13p
Killerフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

194p
Voiceステージ
編集者の観劇メモ

195p
Voiceブックス
編集者の読書日記

196p
Voiceレター
読者の感想&意見

198p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。