聖書の謎を解く
発売日
2006年07月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66650-1

聖書の謎を解く
誰もがわかる「福音書」入門

著者 三田誠広著 《作家》
主な著作 『僕って何?』(河出書房新社)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 キリストに選ばれた使徒はなぜ12人だったのか? 歴史上の最高傑作ミステリーともいえる『聖書』の謎を解き明かす、新趣向の入門書。



 俗に、『聖書』は人類史上最大のロングセラー、などといわれている。グーテンベルクが活版印刷技術を発明したときに印刷したのは『聖書」だったと伝えられていることからも、おそらくそれは間違いのないことだろう。しかし、本書の著者は、『聖書』は人類史上最大のミステリーであるという。

 たとえば、『新約聖書』の冒頭部分の「マタイによる福音書」には、「アブラハムはイクサの父であり、イクサはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、ユダはタマルによるパレスとザラの父……」というように、延々と系図の説明が続き、イエスがアブラハム、イクサ、ヤコブの子孫にダビデ王がいて、さらにその子孫として生まれたことが記されている。

 系図は「ルカの福音書」にも出てくるが、これは出発点に人類の祖・アダムを置いている。この違いの意図は何なのか。

 作家の豊かな想像力で、『聖書』の中に隠された多くの謎に迫った、新趣向の『聖書』入門書。