雑誌
歴史街道 2025年7月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、
〈田沼意次と松平定信――この国を立て直そうとした二人〉です。
大河ドラマ『べらぼう』の時代に政権を担った田沼意次と松平定信は、対照的な政治家として語られることがあります。しかし、混迷の世を打開しようとした二人の政策には、実は共通している部分もありました。
本特集では、彼らの目指したものや、知られざる実像に迫りますが、浮かび上がってくる人物像には、きっと多くの方が惹かれることでしょう。
特集2は、〈「交渉」で読み解く戦国時代――それも、戦いの術だった〉。
乱世とはいえ、戦国武将たちはまずは「戦わずして勝つ」ことを目指していました。そのうえで重要な鍵を握ったのが「交渉」でした。戦国時代における、合戦以外の戦いの術をひも解きます。
特別企画は、〈紫電改と三四三空の本土防空戦〉。
太平洋戦争終盤の昭和20年(1945)3月、米軍に衝撃を与えた部隊がありました。第三四三海軍航空隊――最新鋭の戦闘機「紫電改」を集中配備された部隊です。部隊の創設の経緯、精強を誇った理由、そして激闘の軌跡とは――。
〈田沼意次と松平定信――この国を立て直そうとした二人〉です。
大河ドラマ『べらぼう』の時代に政権を担った田沼意次と松平定信は、対照的な政治家として語られることがあります。しかし、混迷の世を打開しようとした二人の政策には、実は共通している部分もありました。
本特集では、彼らの目指したものや、知られざる実像に迫りますが、浮かび上がってくる人物像には、きっと多くの方が惹かれることでしょう。
特集2は、〈「交渉」で読み解く戦国時代――それも、戦いの術だった〉。
乱世とはいえ、戦国武将たちはまずは「戦わずして勝つ」ことを目指していました。そのうえで重要な鍵を握ったのが「交渉」でした。戦国時代における、合戦以外の戦いの術をひも解きます。
特別企画は、〈紫電改と三四三空の本土防空戦〉。
太平洋戦争終盤の昭和20年(1945)3月、米軍に衝撃を与えた部隊がありました。第三四三海軍航空隊――最新鋭の戦闘機「紫電改」を集中配備された部隊です。部隊の創設の経緯、精強を誇った理由、そして激闘の軌跡とは――。
公式サイト | ![]() |
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特集1 田沼意次と松平定信
【総論】 混迷する時代のなかでそれぞれが目指したもの |
河合 敦 |
14p |
天変地異、息子の刺殺、失脚…悲運の中から見える田沼の人間性 |
村木 嵐 |
22p |
二人はなぜ対立したか? 御三家、御三卿を巻き込んだ暗闘 |
山村竜也 |
28p |
蔦重、山東京伝、須原屋市兵衛… 出版統制を受けた文化人たち |
中丸 満 |
34p |
文化を敵視したわけではなかった! 出版統制をした老中の素顔 |
安藤 優一郎 |
40p |
資本主義の父・渋沢栄一は白河藩主を敬愛していた |
植村美洋 |
46p |
VISUAL 大河ドラマにみる人物相関図 |
20p |
特集2 「交渉」で読み解く戦国時代
【総論】 戦わずして勝つ――そのために武将が成したこと |
小和田 哲男 |
70p |
水攻めにされた備中高松城、その時、城主・清水宗治は… |
谷津矢車 |
76p |
大坂冬の陣で豊臣家をあざむくこととなった阿茶局の胸中 |
植松 三十里 |
81p |
大型企画
田辺朔郎、二代目島津源蔵、牧野省三、西田幾多郎… 「近代京都」を創った四人 |
門井慶喜 |
56p |
特別企画 紫電改と三四三空の本土防空戦
【総論】 戦争末期の最強戦闘機と「希望の星」となった部隊 |
戸高一成 |
100p |
祖国を守る―― その一心で戦い抜いた剣部隊の男たち |
松田十刻 |
106p |
戦後80年、特別インタビュー
能登復興公演へ―― 想いの根底にある「あの戦争」の記憶 |
仲代達矢 |
64p |
巻頭グラビア
この人に会いたい vol.212 |
芳根京子 |
7p |
好評連載
漫画家に聞く! 第28回 杜康 潤 諸葛孔明とその妻でたどる三国志 |
52p |
隔月連載
歴史こぼれ話 日本海海戦を転機とした男たち 第7回 鈴木貫太郎 〝鬼の艇長〟と呼ばれた男と終戦 |
55p |
読み物
慎太郎刈りにテクノカット、ワンレンまで ヘアスタイルの昭和史 |
奈落一騎 |
118p |
「倭の五王」とは何者で、なぜ中国に使いを出したか |
水谷千秋 |
86p |
イーリアス、オデュッセイア、マハーバーラタ 日本人が知らない「世界三大叙事詩」の世界 |
榎本 秋 |
112p |
連載 ほか
巻末グラビア 時代の荒波を生きた 世界のクイーン&プリンセス 第6回 ンジンガ・ムバンデ |
菊池昌彦 |
130p |
歴史街道伝言板 |
92p |
|
BOOKS・TOPICS 私の一冊(真辺将之) |
94p |
|
この著者に注目! 柿沼陽平 |
96p |
|
歴史街道脇本陣 |
127p |
|
年間購読のご案内 |
124p |
|
読者アンケートのご案内 |
125p |
|
次号予告! |
126p |
|
表紙画・表紙のことば 沼の秘密 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。