歴史街道
発売日
2025年6月6日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2025年7月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、
〈田沼意次と松平定信――この国を立て直そうとした二人〉です。

大河ドラマ『べらぼう』の時代に政権を担った田沼意次と松平定信は、対照的な政治家として語られることがあります。しかし、混迷の世を打開しようとした二人の政策には、実は共通している部分もありました。
本特集では、彼らの目指したものや、知られざる実像に迫りますが、浮かび上がってくる人物像には、きっと多くの方が惹かれることでしょう。

特集2は、〈「交渉」で読み解く戦国時代――それも、戦いの術だった〉。
乱世とはいえ、戦国武将たちはまずは「戦わずして勝つ」ことを目指していました。そのうえで重要な鍵を握ったのが「交渉」でした。戦国時代における、合戦以外の戦いの術をひも解きます。

特別企画は、〈紫電改と三四三空の本土防空戦〉。
太平洋戦争終盤の昭和20年(1945)3月、米軍に衝撃を与えた部隊がありました。第三四三海軍航空隊――最新鋭の戦闘機「紫電改」を集中配備された部隊です。部隊の創設の経緯、精強を誇った理由、そして激闘の軌跡とは――。

公式サイト
今月号の目次
特集1 田沼意次と松平定信
【総論】
混迷する時代のなかでそれぞれが目指したもの
河合 敦
14p
天変地異、息子の刺殺、失脚…悲運の中から見える田沼の人間性
村木 嵐
22p
二人はなぜ対立したか?
御三家、御三卿を巻き込んだ暗闘
山村竜也
28p
蔦重、山東京伝、須原屋市兵衛…
出版統制を受けた文化人たち
中丸 満
34p
文化を敵視したわけではなかった!
出版統制をした老中の素顔
安藤 優一郎
40p
資本主義の父・渋沢栄一は白河藩主を敬愛していた
植村美洋
46p
VISUAL
大河ドラマにみる人物相関図

20p
特集2 「交渉」で読み解く戦国時代
【総論】
戦わずして勝つ――そのために武将が成したこと
小和田 哲男
70p
水攻めにされた備中高松城、その時、城主・清水宗治は…
谷津矢車
76p
大坂冬の陣で豊臣家をあざむくこととなった阿茶局の胸中
植松 三十里
81p
大型企画
田辺朔郎、二代目島津源蔵、牧野省三、西田幾多郎…
 「近代京都」を創った四人
門井慶喜
56p
特別企画 紫電改と三四三空の本土防空戦
【総論】
戦争末期の最強戦闘機と「希望の星」となった部隊
戸高一成
100p
祖国を守る――
その一心で戦い抜いた剣部隊の男たち
松田十刻
106p
戦後80年、特別インタビュー
能登復興公演へ――
想いの根底にある「あの戦争」の記憶
仲代達矢
64p
巻頭グラビア
この人に会いたい
vol.212
芳根京子
7p
好評連載
漫画家に聞く!
第28回 杜康 潤 諸葛孔明とその妻でたどる三国志

52p
隔月連載
歴史こぼれ話 日本海海戦を転機とした男たち
第7回 鈴木貫太郎 〝鬼の艇長〟と呼ばれた男と終戦

55p
読み物
慎太郎刈りにテクノカット、ワンレンまで
ヘアスタイルの昭和史
奈落一騎
118p
「倭の五王」とは何者で、なぜ中国に使いを出したか
水谷千秋
86p
イーリアス、オデュッセイア、マハーバーラタ
日本人が知らない「世界三大叙事詩」の世界
榎本 秋
112p
連載 ほか
巻末グラビア 時代の荒波を生きた 世界のクイーン&プリンセス
第6回 ンジンガ・ムバンデ
菊池昌彦
130p
歴史街道伝言板

92p
BOOKS・TOPICS
私の一冊(真辺将之)

94p
この著者に注目!
柿沼陽平

96p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
表紙画・表紙のことば
沼の秘密
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。