雑誌
歴史街道 2014年3月号
今月号の読みどころ
「ポーランド国民はいつまでも、日本の恩を忘れない…」。日本と東欧の国ポーランドと、どんな繋がりが? と、不思議に思う日本人も多いでしょう。90年ほど前、両国を結びつける出来事がありました。ロシア革命後の混乱の中、流刑の地シベリアで、15万人以上のポーランド人が流浪し、次々と餓死、凍死、虐殺されていたのです。「両親を失った子供たちだけでも、日本に助けてもらえないか」。外務省を通じて訴えを知った日本赤十字社は即座に決断、765人の孤児を救出し日本に迎えます。当時の日本人は子供らを家族として温かく接し、全員を快復させ、孤児たちはその感激を生涯忘れませんでした。善意の心から生まれた両国の友情と信頼を描きます。第二特集は「剣豪将軍 足利義輝」です。
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美徳の功罪 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.86 |
堀北真希 |
7p |
総力特集 シベリアからの奇跡の救出劇 ポーランド孤児を救え!
総論 日本の方に感謝の想いを伝えたい…孤児たちの熱い涙が語るもの |
兵藤長雄 |
14p |
ビジュアル1 取り戻した笑顔…ポーランドの子供たち |
20p |
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ビジュアル2 祖国の遥か東、酷寒の地に取り残されて |
22p |
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領土分割、さらに亡国…それでもポーランド人は自由と誇りを捨てず |
立木風人 |
24p |
[コラム1]祖国へのそれぞれの想い―ポーランドの偉人たち |
29p |
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「せめて子供だけでも助けてほしい」悲痛な叫びに日本赤十字社、動く |
山田邦紀 |
30p |
[コラム2]日露戦争と「マツヤマ」から友情は始まった |
35p |
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「もう大丈夫だよ」懸命の看護と温もりで、子供たちに笑顔が戻った |
秋月達郎 |
36p |
つかの間の春から暗転…成長した孤児たちの運命は |
44p |
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真の友・日本を私たちが救う! 極秘情報を伝えてくれた最後の返礼 |
岡部 伸 |
48p |
[コラム3]終生続いた大親友とのつきあい |
53p |
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ビジュアル3 殺戮と策謀に挑んだ不屈の魂…ワルシャワ蜂起 |
54p |
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[コラム4]アウシュビッツで身代わりとなった神父 |
56p |
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シベリアの悲劇の再来は許さない…元孤児たちの戦い、そして「アリガト」 |
松本照男 |
58p |
[コラム5]「カツドウ、シャシン、もう一度、見たいね」 |
63p |
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日本とポーランドの国民はなぜ、親しい気持ちを持つに至ったのか |
エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ |
64p |
尊敬と信頼で結ばれた両国の歴史をもっと知ってほしい |
ツィリル・コザチェフスキ |
66p |
想いが溢れて…天皇皇后両陛下に拝謁した3人の元孤児たち |
70p |
剣豪将軍足利義輝 一刀に己のすべてを賭けて
ビジュアル 卜伝が義輝に伝えた鹿島新當流の奥義 |
74p |
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武門の棟梁たらん! 剣を信じ、平穏の世を目指す |
宮本昌孝 |
78p |
戦わずして勝つ…卜伝直伝「一の太刀」の極意とは |
近衛龍春 |
84p |
重代の名刀を手に、敵を震え上がらせた凄絶なる剣 |
海道龍一朗 |
88p |
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巨頭会談の内幕 第2回 スターリンの一人舞台 |
吉田一彦 |
94p |
[連載小説]真田昌幸 連戦記 立国篇 我、六道を懼れず 第10回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 與那覇潤 |
114p |
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義愛公と飛虎将軍 台湾で神様になった日本人 |
戸田京助 |
116p |
日本人の命のふるさと… 神秘の道・熊野古道の魅力 |
高野 澄 |
123p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 三木 |
林宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第19回 白魚の卵とじ・わけぎのぬた |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
近江花伝 第2回 鯖街道 偉人の息吹と伝説 |
写真・文 寿福 滋 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。