歴史街道
発売日
2014年6月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2014年7月号

今月号の読みどころ

「亭主はおるか。御用改めであるぞ」。
祇園祭宵々山にあたる元治元年(1864年)6月5日。京都に潜伏する浪士らの不穏な企みを察知した新選組は、その夜、二手に分かれて市中探索にあたり、近藤勇率いる一隊が三条の旅籠池田屋を突き止めました。そして近藤たちは、僅か四人で屋内に踏み込む決断を下します。小説や映画、ドラマでもおなじみの池田屋事件ですが、実はこれまで多くの虚構を交えたまま描かれてきました。監察の山崎丞は池田屋に潜入していたのか、古高俊太郎は何を供述したのか、桂小五郎はいたのか…。150年目の今、事件の不明な部分を整理しつつ、浪士らの思惑と、劣勢でも闘いに向かう新選組の覚悟を描き、池田屋事件の真実に迫ります。
第二特集は「台湾と日本人」です。

公式サイト
今月号の目次
150年目の裁判・池田屋
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.90
深田恭子
7p
総力特集 150年目の真実 新選組と池田屋事件 男たちはなぜ死闘に挑んだのか
総論 
「責任感」と「使命感」の衝突…池田屋事件が語りかけること
山内昌之
14p
ビジュアル1 
元治元年六月五日夜、「誠」の男たちの決断

20p
ビジュアル2
死闘を再現! 推定復元した三条池田屋

22p
ビジュアル3
古地図に見る元治元年の京

26p
即時攘夷か公武合体か…頻発する暗殺と政変劇、京の過熱はやまず
楠戸義昭
28p
なぜ攘夷派と対立した? 隊服のデザインは? Q&A新選組の真実
菊地 明
32p
【年表】
新選組結成、そして池田屋へ

37p
実録・池田屋! 祇園祭の夜、浪士多数を相手に男たちは剣を抜く
秋月達郎
38p
死闘池田屋! 新選組全隊士!!

44p
山崎は潜入していない? 階段落ちは事実か? Q&A池田屋の真実
伊東成郎
46p
さらに深く知るために…押さえるべき史料と最新研究とは
伊東成郎
54p
回天の志! 池田屋浪士列伝!!

56p
宮邸放火計画を上回る最高機密…古高や長州藩が目指していたもの
中村武生
58p
コラム
「逃げの小五郎」は池田屋にいたか?

63p
御用改めである! 映像に描かれた池田屋の闘い

64p
「誠」の旗の下に―それからの新選組

66p
「新選組と池田屋」幕末京都MAP 
京都市中篇

68p
「新選組と池田屋」幕末京都MAP 
三条木屋町篇

70p
「新選組と池田屋」幕末京都MAP 
壬生篇

72p
台湾と日本人 50年余りの統治は何を遺したか
交通インフラ、医療・衛生問題、教育……「瘴癘の島」に築かれた近代化の礎
黄 文雄
80p
日台50年史略年表

84p
台湾MAP

85p
台湾に日本人の足跡を訪ねて
片倉佳史
86p
コラム1
台湾の長州人

91p
特別寄稿 
「私の先生」――後藤新平と新渡戸稲造
李 登輝
92p
コラム2
明石元二郎と下村宏 ―もう一組の名コンビ

98p



お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第4回 鼠小僧捕まる!
文・絵 堀口茉純
74p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第14回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
まりこふん

114p
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人
第3回 知られざる北欧の「親日国家」・フィンランド
文・写真 井上和彦
116p
巨頭会談の内幕
最終回 「ヤルタ体制」は史上最大の過ち
吉田一彦
122p
19年の歳月をかけて「夢」を手作り 私の庭の姫路城

127p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
三室戸寺
林 宏樹
134p
江戸の料理再現づくし
第23回 かれいの煮こごり・玲瓏豆腐
向笠千恵子 料理再現・福田 浩
136p
近江花伝
第6回 桑実寺 謎の瑠璃石
写真・文 寿福 滋
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。