歴史街道
発売日
2015年1月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2015年2月号

今月号の読みどころ

「この松本村は、御城下はずれのひなびた村に過ぎない。しかしこの地は、皆の力で、これから日本国の根幹となる」。
熱く語りかける吉田松陰の言葉は、松下村塾に集う若者たちの目を輝かせ、頬を紅潮させました。そんな兄と塾生たちの姿を、笑顔で見守る松陰の妹・文。今から百五十年前、日本が果たした一大変革である明治維新。その震源地こそが、長州藩の城下町・萩でした。「民を救い、日本を守るにはどうすればよいか」。兵学者である松陰は、その命題を若者たちに問い、自らも一緒になって考えます。そんな松陰を信頼し、支える妹や杉家の家族。「維新の奇跡」を起こしたものとは、果たして何であったのかを探ります。
第二特集は跡見花蹊、香川綾、下田歌子ら「女子大学創立者ものがたり」です。

公式サイト
今月号の目次
萩の木は残った
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.97
井上真央
7p
総力特集 吉田松陰とその妹
総論
兵学者の純粋な志と「稀有な家族」から維新への道は始まった
童門冬二
14p
ビジュアル1
兄と塾生を支えつつ、自分の「志」を求めて

20p
ビジュアル2
松陰と文を取り巻く人々

22p
ビジュアル3
松陰や文が歩いた「萩」史跡MAP

24p
家族が助け合い、感謝し、学ぶ…松陰と兄妹を育んだ杉家の美風とは
楠戸義昭
28p
年表・動乱の世を歩んだ松陰と文

33p
幕末の日本は? 尊王や攘夷って何? Q&Aで時代背景を読み解く
河合 敦
34p
力を合わせればできる! 若者たちが自信に目を輝かせた村塾の日々
植松三十里
38p
コラム1
「安心してほしい」手紙に綴られた温もり

43p
何を教えていた? 飛耳長目とは? Q&Aで松下村塾を読み解く
森田吉彦
44p
松下村塾に集った若者たち

48p
「死して不朽の見込みあれば」最後まで至誠を貫き、希望を繋いで
秋月達郎
50p
ふるさとの花さへ見ずに…師の遺志を継ぎ、尊王攘夷を掲げ玄瑞奔る
江宮隆之
56p
コラム2
文はなぜ奥女中となったのか

61p
特別インタビュー 聡明さと冷静さを兼備し、変革に挑んだ姿を伝えたい
東出昌大
62p
人を信じる松陰と、人を繋ぐ文からのメッセージ
土屋勝裕
64p
新たな日本を切り拓け! 高杉の決断に塾生らも起ち、維新回天へ
伊東成郎
66p
それからの文の歩み

70p
ビジュアル4
群馬で慕われた楫取素彦の足跡

74p



大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人
第10回 真心ある協力で勝ち取った独立・インド
文・写真 井上和彦
78p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第11回 赤穂浪士討ち入り
文・絵 堀口茉純
84p
レイテ沖海戦の内幕
第1回 政治的理由からのフィリピン奪還
吉田一彦
91p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第21回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・DVD

112p
この著者に注目!
岩切友里子

114p
女子大学創立者ものがたり
「お塾」の家庭的な絆と智徳教育を重んじて 跡見花蹊と跡見学園女子大学
梓澤 要
116p
食は生命なり…栄養学の実践を求めた一本道 香川綾と女子栄養大学
河島順一郎
120p
ビジュアル 主な女子大学創立の歩み

124p
全ての女子に自活できる知識と技能と品格を 下田歌子と実践女子大学
松田十刻
126p



歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
若狭神宮寺
林 宏樹
134p
江戸の料理再現づくし
最終回 牛鍋・かきのみぞれあえ
向笠千恵子 料理再現・福田 浩
136p
四国百景
第1回 阿波の遍路みち 一番札所から二十三番札所へ
写真・文 藤田 健
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。