Voice
発売日
2009年7月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2009年8月号

今月号の読みどころ

著名なジャーナリスト、ビル・エモット氏が“資本主義の未来”を示唆する超大型連載を開始! 1回目は2万字を超える力作、「ブレトン・ウッズ体制の終焉」。金融システム崩壊後、新秩序の主役となるべく競う、欧米各国、中国の思惑を描き出す。特集は「国家主義の時代」。経済学者の浜矩子氏は、GM国有化など、国家主導になる米国を「英国病のイギリス」になぞらえ、統制は企業活力を奪うと主張。一方、楽天の三木谷浩史社長は、「薬事法改正」を巡る厚労省との闘いをもとに、官僚支配経済の理不尽さを訴える。その他、文明論的オピニオン満載で、時代の大きな枠組みが読み解ける号。
公式サイト

今月号の目次

TOKYOファッション〈20〉
東信
川島蓉子
11p
和の美を愉しむ〈8〉
「天神まつり」須田剋太
文:田中大
17p
メガロポリス新名所〈8〉
上野・御徒町
増田悦佐
21p
日本の事件簿〈20〉
人の痛みを知る
高山正之
27p
巻頭の言葉
貯蓄率急落の先にある悲劇
伊藤元重
29p
機能不全のIMFと新たな金融規制
特別寄稿・力作60枚!ブレトン・ウッズ体制の終焉
ビル・エモット
32p
総力特集:国家主義の時代 グローバル化から脱する社会
薬事法改正―自由経済を壊す厚労省
三木谷浩史
52p
GM国有化と米国の失墜
浜矩子
64p
中国・進化する管理経済
ジム・ロジャーズ
58p
霞が関「ナチス」化への暴走
竹中平蔵〈対談〉渡部昇一
72p
“黒字激減”で自立する日本
三國陽夫
82p
吉田松陰――外圧に克つ国際戦略
山内昌之
100p
超大国が消え去る世界
日高義樹
90p
特集Ⅱ・ユーロ圏が沈没する日
中東欧「不良債権」の危機
白川浩道
108p
失業増大!独仏で高まる暴動熱
川口マーン惠美
122p
通貨ユーロは“万年補欠”
谷口智彦
116p



石油価格上昇の原因は投機マネーではない
資源インフレは再来する
藤巻健史
148p
競争力の原点〈2〉
改善を競い合う「知恵の工場」
遠藤功
156p
世界的な工芸の祭典「ミラノ・サローネ」から現地レポート!
日本製品はデザイン力で勝つ
川島蓉子
168p
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第2回〉
大川周明
田原総一朗
216p
創業の極意〈5〉
スターツは社員を拾い上げる
堺屋太一
174p
素人を協力者に仕立てる当局の恐るべき手口
中国のスパイだった友人の告白
水谷尚子
206p
イチロー、中田は己を信じて世界で闘った
我らが日本代表論
王貞治〈対談〉川渕三郎
138p
経済問題・常識の非常識⑦
なぜ円だけが乱高下するか
上野泰也
230p
高井戸の蛙、世相を覗く⑧
上海モーターショーの魔力
江上剛
228p
アルピニストの眼⑧
死に直面したマナスル登山
野口健
234p
ニッポン新潮流〈スポーツ〉
レスラー三沢の壮絶な死
二宮清純
130p
ニッポン新潮流〈経済産業〉
危ない与謝野発言
若田部昌澄
134p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
裁判員制度は生ぬるい
山形浩生
132p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
検察の驕りと“天の声”
上杉隆
136p
この著者に会いたい
『厭な小説』
京極夏彦/聞き手:仲俣暁生
197p
ワンポイント書評

204p
おじさんのための名作講座
大人が読むジュール・ヴェルヌ
堀井憲一郎
202p
大宰相・原敬〈第32回〉
大津事件
福田和也
238p
ボイス往来
  
256p
私日記〈第116回〉
沈黙のぜいたく
曽野綾子
248p
巻末御免(296)
合理主義的解釈
谷沢永一
260p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。