雑誌
Voice 2009年8月号
今月号の読みどころ
著名なジャーナリスト、ビル・エモット氏が“資本主義の未来”を示唆する超大型連載を開始! 1回目は2万字を超える力作、「ブレトン・ウッズ体制の終焉」。金融システム崩壊後、新秩序の主役となるべく競う、欧米各国、中国の思惑を描き出す。特集は「国家主義の時代」。経済学者の浜矩子氏は、GM国有化など、国家主導になる米国を「英国病のイギリス」になぞらえ、統制は企業活力を奪うと主張。一方、楽天の三木谷浩史社長は、「薬事法改正」を巡る厚労省との闘いをもとに、官僚支配経済の理不尽さを訴える。その他、文明論的オピニオン満載で、時代の大きな枠組みが読み解ける号。
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今月号の目次
TOKYOファッション〈20〉 東信 |
川島蓉子 |
11p |
和の美を愉しむ〈8〉 「天神まつり」須田剋太 |
文:田中大 |
17p |
メガロポリス新名所〈8〉 上野・御徒町 |
増田悦佐 |
21p |
日本の事件簿〈20〉 人の痛みを知る |
高山正之 |
27p |
巻頭の言葉 貯蓄率急落の先にある悲劇 |
伊藤元重 |
29p |
機能不全のIMFと新たな金融規制 特別寄稿・力作60枚!ブレトン・ウッズ体制の終焉 |
ビル・エモット |
32p |
総力特集:国家主義の時代 グローバル化から脱する社会
薬事法改正―自由経済を壊す厚労省 |
三木谷浩史 |
52p |
GM国有化と米国の失墜 |
浜矩子 |
64p |
中国・進化する管理経済 |
ジム・ロジャーズ |
58p |
霞が関「ナチス」化への暴走 |
竹中平蔵〈対談〉渡部昇一 |
72p |
“黒字激減”で自立する日本 |
三國陽夫 |
82p |
吉田松陰――外圧に克つ国際戦略 |
山内昌之 |
100p |
超大国が消え去る世界 |
日高義樹 |
90p |
特集Ⅱ・ユーロ圏が沈没する日
中東欧「不良債権」の危機 |
白川浩道 |
108p |
失業増大!独仏で高まる暴動熱 |
川口マーン惠美 |
122p |
通貨ユーロは“万年補欠” |
谷口智彦 |
116p |
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石油価格上昇の原因は投機マネーではない 資源インフレは再来する |
藤巻健史 |
148p |
競争力の原点〈2〉 改善を競い合う「知恵の工場」 |
遠藤功 |
156p |
世界的な工芸の祭典「ミラノ・サローネ」から現地レポート! 日本製品はデザイン力で勝つ |
川島蓉子 |
168p |
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第2回〉 大川周明 |
田原総一朗 |
216p |
創業の極意〈5〉 スターツは社員を拾い上げる |
堺屋太一 |
174p |
素人を協力者に仕立てる当局の恐るべき手口 中国のスパイだった友人の告白 |
水谷尚子 |
206p |
イチロー、中田は己を信じて世界で闘った 我らが日本代表論 |
王貞治〈対談〉川渕三郎 |
138p |
経済問題・常識の非常識⑦ なぜ円だけが乱高下するか |
上野泰也 |
230p |
高井戸の蛙、世相を覗く⑧ 上海モーターショーの魔力 |
江上剛 |
228p |
アルピニストの眼⑧ 死に直面したマナスル登山 |
野口健 |
234p |
ニッポン新潮流〈スポーツ〉 レスラー三沢の壮絶な死 |
二宮清純 |
130p |
ニッポン新潮流〈経済産業〉 危ない与謝野発言 |
若田部昌澄 |
134p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 裁判員制度は生ぬるい |
山形浩生 |
132p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 検察の驕りと“天の声” |
上杉隆 |
136p |
この著者に会いたい 『厭な小説』 |
京極夏彦/聞き手:仲俣暁生 |
197p |
ワンポイント書評 |
204p |
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おじさんのための名作講座 大人が読むジュール・ヴェルヌ |
堀井憲一郎 |
202p |
大宰相・原敬〈第32回〉 大津事件 |
福田和也 |
238p |
ボイス往来 |
|
256p |
私日記〈第116回〉 沈黙のぜいたく |
曽野綾子 |
248p |
巻末御免(296) 合理主義的解釈 |
谷沢永一 |
260p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。