Voice
発売日
2010年4月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2010年5月号

今月号の読みどころ

国内政治は混迷を極め、日米関係も冷え切った。衰弱する日本をどう立て直すか。作家の塩野七生氏は、映画『7人の侍』での百姓と用心棒(侍)の関係を例に、“国民は小沢一郎氏に改革の要求を強く突きつけ、働かせ、使い倒し、自らの利益を獲得していけ!”と、悪なる権力者の活用法を説く。一方、中西輝政氏は鳩山内閣を大正期の護憲3派内閣になぞらえ、2大政党制や政治改革熱に浮かれる社会の危険を指摘する。そして西尾幹二氏は、トヨタ問題の深層を「いつかきた道」から洞察し、米中との経済戦争に挑む経営者に愛国心を問う。賢人10人が“歴史の教訓”から復活への道筋を描き出す、重量感溢れる特集企画。
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今月号の目次

クールジャパン次代の旗手〈5〉
佐野研二郎
川島蓉子
11p
和の美を愉しむ〈17〉
「筍」徳岡神泉
文:田中 大
17p
日本の事件簿〈29〉
裁判員制度への反対は非常識
高山正之
19p
巻頭の言葉
反道徳的な就職競争
若田部昌澄
23p



【総力特集】 歴史の英知に学ぶ 日本の危機突破力
特別ロングインタビュー 悪をもって悪を制す
塩野七生
26p
角栄の明るさ、小沢の暗さ
渡部昇一
52p
大正デモクラシーの呪い
中西輝政
38p
仏教が教える リーダーを甦らせる法
塩沼亮潤〈対談〉山田日登志
98p
「和みの文化」が生む一流外交
竹田恒泰
86p
愛国心なき経営者は職を去れ
西尾幹二
58p
日本型資本主義を世界はめざす
原 丈人〈対談〉田坂広志
76p
「正社員」至上主義からの脱出
牛尾治朗
70p



政界ビッグバンで日本を甦らせる!
われらが「天下獲り」戦略
渡辺喜美〈対談〉菅 義偉
156p



【特集Ⅱ】 “苛立つアメリカ”はどう動く?
打ちひしがれる超大国
日高義樹
122p
現実味を増す1ドル=60円時代
岩本沙弓
136p
金融規制改革―邦銀に実害なし
伊藤達也
142p
米中G2論はもはや幻
古森義久
130p
海兵隊グアム移転の真意
ダグラス・フェイス
116p
米軍の駐留は必要不可欠
長島昭久
108p



どこで何が起こっているかわからぬ恐怖
トヨタ「メーカー目線」の敗北
片山 修
166p
日本「低成長」脱出論〈第2回〉
日銀・白川総裁は辞職せよ
岩田規久男
202p
国民皆保険をなし崩しにする日本の大間違い
オバマの医療制度改革の教訓
竹森俊平〈対談〉村上正泰
192p
高井戸の蛙、世相を覗く⑯
総理!環境のセールスマンたれ
江上 剛
218p
データで斬る“俗論・通説”③
現実離れした“デフレの経済学”
飯田泰之
220p
経済問題・常識の非常識⑬
日米欧・要人の景気観測語録
上野泰也
214p
ニッポン新潮流〈情報文明〉
グーグル撤退・中国の失敗
山本一郎
148p
ニッポン新潮流〈科学技術〉
「ザ・コーヴ」と人種差別
竹内 薫
150p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
消費者庁VSアップル社
山形浩生
152p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
外務省は「歴史の破壊者」
上杉 隆
154p
この著者に会いたい
『ピストルズ』
阿部和重/聞き手:仲俣暁生
174p
ワンポイント書評

181p
おじさんのための名作講座
二葉亭四迷と幸田露伴
堀井憲一郎
179p
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第8回〉
アジア独立の志士たち
田原総一朗
222p
大宰相・原敬〈第41回〉
隈板内閣
福田和也
234p
ボイス往来

250p
私日記〈第125回〉
王の浪費
曽野綾子
242p
平成始末
日中米の「三国同盟」
山折哲雄
254p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。