雑誌
Voice 2015年3月号
今月号の読みどころ
韓国系団体が慰安婦小説を全米の図書館に送付するという。 「強制連行」し、「性奴隷」にしたと描写し、そのうえナチスと旧日本軍、ホロコーストと慰安婦問題を同じだと言い募る。日本を貶め、誤った歴史認識を世界に広めたいのだろう。
3月号の総力特集は、いつまでも交わることのない日韓「歴史戦争」。櫻井よしこ氏と田原総一朗氏は、朝日新聞の「慰安婦報道検証 第三者委員会」の報告書について激論。櫻井氏は「事実確認を中途半端で終えたまま活字にして世に出すこと自体、ジャーナリズムの責任放棄」だと断じた。産経新聞の黒田勝弘氏は、「日本と戦った連合国でもなかった韓国」が中国、ロシア、北朝鮮とどんな「対日戦勝70年」の記念行事をやるのか疑問を呈する。また、慰安婦小説に代表される「反日プロパガンダ」に対して、反撃すべきだと説くのは弁護士のケント・ギルバート氏だ。いまや強制連行20万人説を主張するのは韓国人だけであり、真実を知りたい人は米国政府が約3000万ドルを費やして行なったIWG調査の報告書を読むように勧める。さらに、生き証人として99歳の元朝鮮総督府官吏の西川清氏にご登場いただいた。ご自身の経験から「日本の軍や官が慰安婦を集めたことはなかった」と断言し、昭和10年当時は「朝鮮人と日本人が仲良く桜の下で酒を酌み交わすほど平穏」だったと証言する。日韓の歴史認識が交わる日は来るのだろうか。
第二特集は、「ピケティと格差社会」と題し、日本経済の現状と処方箋について考えた。ベストセラー『21世紀の資本』の翻訳を手掛けた山形浩生氏は、「経済成長がある程度実現すれば、てっぺんと比べれば格差は大きいけれど、でも底辺層もそれなりに豊かという事態もありうる」と、一つの見解を示す。『最貧困女子』の著作がある鈴木大介氏は、「日本は格差社会ではなく、階層社会」だとし、底辺層の実態を知るべきだと説く。最後に「75歳まで納税者になれる社会へ」と提案するのは柳川範之氏と牛尾治朗氏。世代間格差解消の一助になるかもしれない。
今月号は緊急特集として「イスラムテロの脅威」についてまとめた。世界を震撼させたイスラム国事件とイスラム過激派について、ジャーナリストの丸谷元人氏が解説。また、渡邊啓貴氏にパリで起こった連続テロ事件の背景を分析していただいた。
巻頭の対談では、外交の専門家である宮家邦彦氏と佐藤優氏が、対ロシア、韓国、中国を中心にユーラシアの地政学の重要性を説いた。反知性主義の病理を知り、日本の保守主義の進化に期待を寄せる。ぜひ、一読したい対談だ。
3月号の総力特集は、いつまでも交わることのない日韓「歴史戦争」。櫻井よしこ氏と田原総一朗氏は、朝日新聞の「慰安婦報道検証 第三者委員会」の報告書について激論。櫻井氏は「事実確認を中途半端で終えたまま活字にして世に出すこと自体、ジャーナリズムの責任放棄」だと断じた。産経新聞の黒田勝弘氏は、「日本と戦った連合国でもなかった韓国」が中国、ロシア、北朝鮮とどんな「対日戦勝70年」の記念行事をやるのか疑問を呈する。また、慰安婦小説に代表される「反日プロパガンダ」に対して、反撃すべきだと説くのは弁護士のケント・ギルバート氏だ。いまや強制連行20万人説を主張するのは韓国人だけであり、真実を知りたい人は米国政府が約3000万ドルを費やして行なったIWG調査の報告書を読むように勧める。さらに、生き証人として99歳の元朝鮮総督府官吏の西川清氏にご登場いただいた。ご自身の経験から「日本の軍や官が慰安婦を集めたことはなかった」と断言し、昭和10年当時は「朝鮮人と日本人が仲良く桜の下で酒を酌み交わすほど平穏」だったと証言する。日韓の歴史認識が交わる日は来るのだろうか。
第二特集は、「ピケティと格差社会」と題し、日本経済の現状と処方箋について考えた。ベストセラー『21世紀の資本』の翻訳を手掛けた山形浩生氏は、「経済成長がある程度実現すれば、てっぺんと比べれば格差は大きいけれど、でも底辺層もそれなりに豊かという事態もありうる」と、一つの見解を示す。『最貧困女子』の著作がある鈴木大介氏は、「日本は格差社会ではなく、階層社会」だとし、底辺層の実態を知るべきだと説く。最後に「75歳まで納税者になれる社会へ」と提案するのは柳川範之氏と牛尾治朗氏。世代間格差解消の一助になるかもしれない。
今月号は緊急特集として「イスラムテロの脅威」についてまとめた。世界を震撼させたイスラム国事件とイスラム過激派について、ジャーナリストの丸谷元人氏が解説。また、渡邊啓貴氏にパリで起こった連続テロ事件の背景を分析していただいた。
巻頭の対談では、外交の専門家である宮家邦彦氏と佐藤優氏が、対ロシア、韓国、中国を中心にユーラシアの地政学の重要性を説いた。反知性主義の病理を知り、日本の保守主義の進化に期待を寄せる。ぜひ、一読したい対談だ。
公式サイト |
---|
今月号の目次
巻頭対談
ユーラシアの地政学 |
宮家邦彦/佐藤 優 |
20p |
総力特集:日韓「歴史戦争」
『朝日新聞』こそ歴史問題の加害者だ |
櫻井よしこ/田原総一朗 |
34p |
中国の侵略は謝罪不要か |
黒田勝弘 |
44p |
日本がサンドバッグから脱するとき |
ケント・ギルバート |
54p |
朝鮮の真実、従軍慰安婦の嘘 |
西川 清/拳骨拓史 |
62p |
|
||
日本の安全は守れるか |
山谷えり子/篠原文也 |
114p |
特集:ピケティと格差社会
『21世紀の資本』のパワー |
山形浩生 |
72p |
どん底の貧困に救いはあるか |
鈴木大介 |
80p |
75歳まで納税者になれる社会へ |
柳川範之/牛尾治朗 |
88p |
緊急特集:イスラムテロの脅威
「イスラム過激派」の闇 |
丸谷元人 |
98p |
「西欧の没落」と社会統合の失敗 |
渡邊啓貴 |
106p |
|
||
世界経済の急変に備えよ |
齋藤 進 |
126p |
サブプライム危機二たび |
藤 和彦 |
134p |
原子力問題・中学生サミットでの対話 |
澤田哲生 |
141p |
衆参ダブル選の陥穽 |
高橋利行 |
151p |
第10回 日本貿易会賞懸賞論文 大賞発表 商社が発展するためのロ-ドマップ |
サハデブ・シュレスタ |
186p |
特別インタビュー
宿命を力に変える狂言師の矜持 |
野村萬斎 |
160p |
|
||
反日歴史認識の「教典」Ⅲ |
水間政憲 |
168p |
好評連載
説教ストロガノフ〈第8回〉 共産党幹部は山岡荘八を読め! |
上念 司/倉山 満 |
196p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 中道路線で民主党再建は可能か |
菅原 琢 |
30p |
ニッポン新潮流〈経済政策〉 社会の安定に基づく再分配政策を |
飯田泰之 |
32p |
テロリスト・安重根〈最終回〉 暗殺者が残したもの |
早坂 隆 |
208p |
武士の碑〈第18回〉 城山籠城 |
伊東 潤 |
220p |
覚醒するクラシック〈第21回〉 驚愕 |
百田尚樹 |
230p |
巻頭言〈第3回〉 国民総幸福量 |
養老孟司 |
17p |
私日記〈第183回〉 赤ちゃんは百万人も生まれたのに |
曽野綾子 |
236p |
平成始末〈第63回〉 「強い歴史」の分析 |
山折哲雄 |
248p |
真相スクープ 反日歴史認識の「教典」Ⅲ |
構成/水間政憲 |
8p |
凛たる女性〈51〉 石坂典子 |
撮影/遠藤 宏 |
11p |
Keyフレーズ/時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス/編集者の読書日記 |
244p |
|
Voiceシネマ/編集者の映画三昧 |
245p |
|
Voiceレター/読者の感想&意見 |
246p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。