雑誌
Voice 2015年9月号
今月号の読みどころ
昭和20年の8月は、めまぐるしく動く。6日広島に原爆投下、9日長崎に原爆投下、14日御前会議でポツダム宣言受諾を決定、15日天皇陛下による戦争終結の詔書を放送、そして30日マッカーサー元帥が厚木に到着する。戦後70年を経て、「戦後レジームからの脱却」を唱える安倍政権が安全保障法制を国会で審議している意味は大きい。この難局を乗り越え、現実に即した憲法になるよう改正まで視野に入れてほしい。
今月号は「夏の大特集」として、「安倍政権を潰すな」とのメッセージで戦後70年と安倍政権の果たすべき使命について考えた。李登輝元台湾総統は、「歴史的にも文化的にも、日本と台湾の結び付きは強い。これほど強固な絆で結ばれた二国間関係は世界のどこにもないだろう」とし、台湾はIoTの生産でアベノミクスを強力にバックアップするとエールを送る。渡部昇一氏は、日本の最も重要な分岐点は1952年のサンフランシスコ講和条約の発効であったとし、「わが国はようやく主権を回復し、他国と平和な関係を構築すべく歩みはじめた」と説く。また、安保法制審議では自衛隊の海外派遣のリスクが議論されているが、陸海空の元幕僚長の座談会では自衛隊から見た日本の安全保障環境について提言。「最終的には憲法を改正して国防軍を設立し、法的な部分を整備して、必要なときに適切な軍事力を発揮できるようにすべき」との見解を示した。
今月は特集に限らず、高橋史朗氏の「WGIP洗脳工作の源流を暴く」、竹田恒泰氏の「『天皇の地位の保障』はなぜ削除されたか」など、戦後70年に関する論考を揃えた。ほかにも上海株の乱高下の意味と国際情勢の今後について長谷川慶太郎氏が予測。「歴史を鑑にすれば、今度は北朝鮮の崩壊に続いて中国が崩壊するという見方もありうる。それは遠い未来の話ではない。早ければ今年から来年にかけてである」と、驚きの見通しも。さらに、大前研一氏は安倍政権のアメリカべったりの姿勢を批判しつつ、自民党の「改憲」や公明党の「加憲」ではない憲法そのものを時代にふさわしい内容にすべきであると提案する。「新たな憲法をつくり出すのだ。いわば集団知での創憲である。そのとき私たちは独立国として、初めて自分たちの憲法をもったといえる」と、自主独立への道を唱える。70年前の8月に思いを馳せつつ、いまとこれからについて考えてみてはどうだろうか。
今月号は「夏の大特集」として、「安倍政権を潰すな」とのメッセージで戦後70年と安倍政権の果たすべき使命について考えた。李登輝元台湾総統は、「歴史的にも文化的にも、日本と台湾の結び付きは強い。これほど強固な絆で結ばれた二国間関係は世界のどこにもないだろう」とし、台湾はIoTの生産でアベノミクスを強力にバックアップするとエールを送る。渡部昇一氏は、日本の最も重要な分岐点は1952年のサンフランシスコ講和条約の発効であったとし、「わが国はようやく主権を回復し、他国と平和な関係を構築すべく歩みはじめた」と説く。また、安保法制審議では自衛隊の海外派遣のリスクが議論されているが、陸海空の元幕僚長の座談会では自衛隊から見た日本の安全保障環境について提言。「最終的には憲法を改正して国防軍を設立し、法的な部分を整備して、必要なときに適切な軍事力を発揮できるようにすべき」との見解を示した。
今月は特集に限らず、高橋史朗氏の「WGIP洗脳工作の源流を暴く」、竹田恒泰氏の「『天皇の地位の保障』はなぜ削除されたか」など、戦後70年に関する論考を揃えた。ほかにも上海株の乱高下の意味と国際情勢の今後について長谷川慶太郎氏が予測。「歴史を鑑にすれば、今度は北朝鮮の崩壊に続いて中国が崩壊するという見方もありうる。それは遠い未来の話ではない。早ければ今年から来年にかけてである」と、驚きの見通しも。さらに、大前研一氏は安倍政権のアメリカべったりの姿勢を批判しつつ、自民党の「改憲」や公明党の「加憲」ではない憲法そのものを時代にふさわしい内容にすべきであると提案する。「新たな憲法をつくり出すのだ。いわば集団知での創憲である。そのとき私たちは独立国として、初めて自分たちの憲法をもったといえる」と、自主独立への道を唱える。70年前の8月に思いを馳せつつ、いまとこれからについて考えてみてはどうだろうか。
公式サイト |
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今月号の目次
巻頭対談
なぜ主権者教育が必要なのか |
下村博文VS篠原文也 |
20p |
夏の大特集:安倍政権を潰すな
日台新連携の幕開け |
李 登輝 |
36p |
戦後日本の背教者たち |
渡部昇一 |
46p |
憲法学者の変節と無責任 |
百地 章 |
54p |
日本のいちばん長い朝 |
出町 譲 |
62p |
集団的自衛権の解釈をやり直せ |
上念 司/倉山 満 |
70p |
ポツダム宣言は日本の罪を問うていない |
有馬哲夫 |
82p |
憲法を改正し国防軍を設立せよ |
火箱芳文/杉本正彦/外薗健一朗 |
90p |
特別企画
世界に伍する大学改革 |
舛添要一/川淵三郎/上野 淳 |
132p |
SPECIAL
問題は日本国憲法の八章だ |
大前研一 |
100p |
中国経済は完全に息絶える |
長谷川慶太郎 |
122p |
シリコンバレーを活用せよ |
岡崎哲二 |
142p |
WGIP洗脳工作の源流を暴く |
高橋史朗 |
150p |
「戦争画批判」の真実 |
水間政憲 |
160p |
TPPで変わる日本の医療 |
小林修三 |
186p |
「天皇の地位の保障」はなぜ削除されたか |
竹田恒泰 |
110p |
COLUMN
ニッポン新潮流〈国内政治〉 参院選挙区・定数是正の効果 |
菅原 琢 |
30p |
ニッポン新潮流〈経済政策〉 サービスの形式より効用を考えよ |
飯田泰之 |
32p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 ヨーロッパはもうダメかもしれない |
山形浩生 |
34p |
好評連載
超韓流猫コリにゃん コリにゃん日本に立つ! |
室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画] |
169p |
日本に「近代」を学んだ中国人〈第4回〉 中国近代革命の聖女と貴公子 |
石 平 |
190p |
天あり、命あり。〈第4回〉 新しい時代の義務 |
江上 剛 |
200p |
健康は生成する〈第6回〉 システムとレジリエンス |
斎藤 環 |
211p |
周五郎は残った〈第6回〉 樅ノ木は残った(前) |
福田和也 |
220p |
覚醒するクラシック〈第27回〉 ばらの騎士 |
百田尚樹 |
231p |
巻頭言〈第9回〉 国土防衛 |
養老孟司 |
17p |
私日記〈第189回〉 濃尾平野の天香具山 |
曽野綾子 |
236p |
平成始末〈第69回〉 翁の価値観 |
山折哲雄 |
248p |
真相スクープ 「戦争画批判」の真実 |
構成/水間政憲 |
8p |
凛たる女性〈57〉 狐野扶実子 |
撮影/遠藤 宏 |
11p |
REGULAR
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
244p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
245p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
246p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。