ホテルやまのなか小学校
発売日
2017年06月20日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-78677-3

ホテルやまのなか小学校

著者 小松原宏子作
亀岡亜希子
主な著作 <小松原・主な著作>『いい夢ひとつ おあずかり』(くもん出版)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 ミナさんがオーナーの「ホテルやまのなか小学校」に宿泊中のシャープさんとコスモさん。2人は見失っていたものに気づいていく。



 100年続いてきた「やまのなか小学校」最後の卒業生ミナ、うさ子、コンタは、人間に化けることができる動物たちです。卒業式の3か月後、ミナは、うさ子、コンタに協力してもらいながら、廃校になった小学校を素敵なホテルにしていきます。一年一組が食堂に、プールが露天風呂に……といった具合です。

 ホテルオープン後に初めてやってきたお客さんは、青年音楽家のシャープさんと、中年の宇宙観測家のコスモさん。何だか気難しそうな人たちです。

 演奏会の練習と新しい星の発見にしか興味がない二人は、四六時中、自分の成功のことしか考えられず、生きることに疲れ、いつしか心を病んでいきます。

 シャープさんの看病をするミナ、コスモさんの前に現れたゆうれいの花子さん……。ミナや花子さんを通して、シャープさんとコスモさんは見失っていたもの、人間として大切なものに気づいていきます。

 ふしぎで心あたたまる物語。