小林一三
発売日
2014年05月26日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-81889-4

小林一三
時代の十歩先が見えた男

著者 北康利著 《作家》
主な著作 『白洲次郎 占領を背負った男』(講談社)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 左遷の身の銀行員が鉄道事業に携わるや、日本初のターミナルデパート開業など異能の企業家へと大変身! 宝塚歌劇団を創った男の一代記。



 阪急(鉄道と百貨店)、宝塚歌劇団、東宝映画……。次々と新しい事業を生み出し成功させ、白洲次郎をして「こんなに頭のいい人は見たことがない」と言わしめた大正・昭和の傑物・小林一三。「無から有を生み出すのは家の芸だ」が口癖だった一三も、実は元は落ちこぼれサラリーマンだった。

 時に冷徹な面を見せる一方で地縁や学校のつながりを大事にし、自分の持っている感受性や文才を生かして、趣味であった芝居好きまで仕事につなげた。性格的な欠点をいくつも持ち、数々の失敗を繰り返しながらも、人生の途中で出会ったものをことごとく自分の血肉として“先を読む力”を養っていった。そうして多くの花を咲かせ続けた一三は、現代の経営者のみならず一介のサラリーマンにとっても参考となり目標となる企業家といえよう。

 東日本大震災からの真の復興に向かって進み続ける日本に希望を与えてくれる人物伝を、宝塚歌劇団創立100周年の節目の年に贈る。