雑誌
Voice 2023年2月号
今月号の読みどころ
新型コロナウイルスのパンデミック、ロシア・ウクライナ戦争は、依然として地球上の多くの国々に昏(くら)い影を落とし、世界的なインフレもいまだ終息が見えないままだ。
民主主義や資本主義の矛盾の噴出も含め、現代文明が行き詰まりを見せるいま、西洋近代の文化を吸収しつつ、欧米型とは異なる発展を遂げてきた日本なればこそ、世界へ向けて発信できる「知」があるはずだ。
日本が世界に発信するべき価値観を問う山極壽一氏、「物魂電才」に日本企業の勝機を見出す御立尚資氏と安宅和人氏、東京医科歯科大学との統合を発表した東京工業大学の益一哉学長、そして世界中で人気を集める作家の吉本ばなな氏など、各分野で活躍する識者が「日本の知」の可能性を考える。
特集2は「東アジアの地殻変動」。
中国のいわゆる「ゼロコロナ政策」に反発する市民の抗議デモや、2022年11月の台湾統一地方選の結果などをふまえて、わが国の具体的な安全保障政策を問う。
民主主義の多様性を説くエマニュエル・トッド氏や、主演映画「ファミリア」が公開される役所広司氏のインタビューも掲載。
民主主義や資本主義の矛盾の噴出も含め、現代文明が行き詰まりを見せるいま、西洋近代の文化を吸収しつつ、欧米型とは異なる発展を遂げてきた日本なればこそ、世界へ向けて発信できる「知」があるはずだ。
日本が世界に発信するべき価値観を問う山極壽一氏、「物魂電才」に日本企業の勝機を見出す御立尚資氏と安宅和人氏、東京医科歯科大学との統合を発表した東京工業大学の益一哉学長、そして世界中で人気を集める作家の吉本ばなな氏など、各分野で活躍する識者が「日本の知」の可能性を考える。
特集2は「東アジアの地殻変動」。
中国のいわゆる「ゼロコロナ政策」に反発する市民の抗議デモや、2022年11月の台湾統一地方選の結果などをふまえて、わが国の具体的な安全保障政策を問う。
民主主義の多様性を説くエマニュエル・トッド氏や、主演映画「ファミリア」が公開される役所広司氏のインタビューも掲載。
公式サイト |
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今月号の目次
特集1:世界を変える「日本の知」
「第二のジャポニズム」を到来させよ |
山極壽一 |
36p |
日本企業の勝機は「物魂電才」にあり |
御立尚資&安宅和人 |
46p |
科学技術を国の文化に据えよ |
益 一哉 |
58p |
十九世紀の日本と「文明」の知 |
苅部 直 |
68p |
日本人が知らない「Ikigai」の価値 |
エクトル・ガルシア |
74p |
広島から示す「教育立国」への勝算 |
末松弥奈子 |
84p |
いまこそ「グローバル言論人」を輩出せよ |
大岩 央 |
92p |
時代を共有できる文学の可能性 |
吉本ばなな |
100p |
特集2:東アジアの地殻変動
集団的自衛権で「次の戦争」を防ぐ |
篠田英朗&松川るい |
136p |
中国「ゼロコロナ」へのメディアの誤解 |
富坂 聰 |
146p |
統一地方選からみる台湾民主主義の強み |
小笠原欣幸 |
154p |
連載ほか
家族構造から考える民主主義の多様性 |
エマニュエル・トッド |
108p |
日本の大学が急ぐべき「新しい学び」の提供 |
宮川 繁 |
116p |
OISTの挑戦にみた日本変革のヒント |
鈴木崇弘 |
124p |
日本共産党太平記〈後編〉―山村工作隊と人民艦隊、火炎瓶の季節 |
秦 郁彦 |
208p |
巻頭インタビュー 「痛みの共感」が築く人間関係 |
役所広司 |
16p |
コロナ下の夜の街〈11〉 「東京右半分」であふれる商売の熱量 |
谷口功一 |
164p |
地政学的要衝研究会〈12〉 「大人の海」としての北極海 |
石原敬浩 |
182p |
天才の光と影〈12〉 ―異端のノーベル賞受賞者たち―エンリコ・フェルミ |
高橋昌一郎 |
194p |
言葉のリハビリテーション〈終〉 瑣事とともに |
森田真生 |
202p |
リーダーになるための映画〈終〉 『八甲田山』:生死を分けるリーダーシップ |
伊藤弘了 |
220p |
著者に聞く 生まれてくる命への「ケアの責任」 |
中川 瑛 |
229p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 敵のルールで戦う |
渡辺惣樹 |
24p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 台湾民進党敗北と協力者のジレンマ |
三浦瑠麗 |
26p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 「旧統一教会問題」とは何だったか |
西田亮介 |
28p |
ニッポン新潮流〈都市文化〉 公園にみる日本社会の現在 |
藤村龍至 |
30p |
地域から日本を動かす〈10〉 秋田からの強い風 |
結城豊弘 |
32p |
令和の人文アニメ批評〈6〉 『すずめの戸締まり』 |
渡邉大輔 |
234p |
歴史家の書棚〈32〉 森万佑子『韓国併合』小宮京『語られざる占領下日本』 |
奈良岡聰智 |
238p |
巻頭言〈26〉 捨て去られた社会進化論 |
長谷川眞理子 |
13p |
文明之虚説〈62〉 中国の被害者意識 |
渡辺利夫 |
244p |
今そこにある近代〈28〉 西宮砲台 |
写真・文/門井慶喜 |
1p |
Wonder People〈26〉 旧ソ連が生んだ世界最北端の街 |
写真・文/佐藤健寿 |
6p |
令和の撫子〈45〉 原愛梨 |
撮影/吉田和本 |
9p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
240p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
241p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
242p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。