歴史街道
発売日
2018年2月6日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2018年3月号

今月号の読みどころ

戦国最強とも謳われる軍団を率いた義久・義弘・歳久・家久の島津四兄弟。九州統一へと邁進する彼らの前に立ちはだかったのが、九州探題・六カ国守護として九州北部に覇を唱えた大友宗麟であり、その大友氏から自立して急速に勢力を拡大し、「五州二島の太守」といわれた龍造寺隆信でした。この三者鼎立の状態はまさに、「九州三国志」と言えます。
数々の激戦を経て、戦乱の時代が終わった時、島津・大友・龍造寺3家の明暗ははっきりと分かれました。島津家が大藩の藩主となった一方、大友家は大名家としては残らず、龍造寺家は家臣だった鍋島家に実権を奪われます。この違いは、いったい、どこに起因するものだったのか。
多々良浜の戦い、今山の戦い、耳川の戦い、沖田畷の戦いを歴史作家が描くとともに、各家の組織的特徴の分析もしながら、興亡の軌跡を辿ります。

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今月号の目次
『三国志』と『平家物語』
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.134
染谷将太
7p
特集1 島津・大友・龍造寺 戦国九州三国志 明暗を分けたもの
総論
三家それぞれの興亡から見えてくるもの
安部龍太郎
14p
ビジュアル1
ひと目でわかる「九州三国志」

22p
家臣団・領国支配の体制から「組織力」を分析
橋場日月
24p
【多々良浜の戦い】
「宗麟の強き願い」が、毛利の野望を食い止めた
吉川永青
34p
コラム1
長崎はイエズス会の領地だった!?

39p
【今山の戦い】
六万対五千からの大逆転、「第三の勢力」となった龍造寺
矢野 隆
40p
【耳川の戦い】
そのとき、「六国の太守」宗麟の夢は潰えた
片山洋一
45p
ビジュアル2
島津が得意とした「釣り野伏」とは

50p
【沖田畷の戦い】
「釣り野伏」炸裂! 肥前の熊、最期の日
天野純希
52p
豊臣から徳川へ、鎬を削った三家はその後…
渡邊大門
58p
ビジュアル3
江戸時代まで続いた九州の戦国大名家

62p
コラム2
愛妻家でもあった猛将・島津義弘

64p



池田恒興、輝政、そして光政 姫路、岡山、鳥取を絆で治めた「西国将軍」
河合 敦
65p
「動物」と「歴史」の意外な関係
第四回 犬(前編)
菅井友香 仁科邦男
72p
世界で評価された島津斉彬の「集成館事業」
藤原友哉
78p
特集2 「黒船来航」の裏事情 アメリカの真の狙いとは? 日本の弱腰外交は本当か?
捕鯨船のためではなかった! 知られざる「日本開国計画」
渡辺惣樹
82p
ビジュアル ペリー提督、約二百二十日の大航海

88p
欧米の「帝国主義」が日本にやってきた日
玉木俊明
90p
阿部正弘、岩瀬忠震… 身分の隔たりなく、一丸で国難にあたった男たち
町田明広
94p



連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語
第15回 竣工の章
植松三十里
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
工藤隆

114p
世界的アーティストが語る「日本文化の底力」
第1回 創造力と編集力が生んだ「明治の輝き」
舘鼻則孝
115p
特別企画 知っているようで知らない「空海」
【年表】さまざまな顔を持つ巨人の生涯

122p
特別企画 知っているようで知らない「空海」
【インタビュー】「すべてを許し、受け容れる力」を持った天才
夢枕 獏
124p
年間購読のご案内

131p
歴史街道脇本陣

133p
歴史街道・ロマンへの扉
飛鳥宮跡
林 宏樹
136p
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート
第12回 舟和

138p
次号予告!

142p
満州国の面影
第2回 大陸へ渡った若者たち
写真・文 鶴崎 燃
143p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。