歴史街道
発売日
2020年1月6日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2020年2月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「明智光秀――乱世を生き抜く力」です。

2020年度の大河ドラマ「麒麟がくる」は、明智光秀の謎に満ちた前半生に焦点が当てられます。
その光秀が過ごした戦国時代の前半とは、いかなる時代だったのでしょうか。
京都では足利将軍家の権威が揺らぎ、光秀の住む美濃では斎藤道三が守護家を凌駕し、隣国の尾張でも守護代分家の織田信秀が実権を握る――。既存勢力と新興勢力がまさに入れ替わりつつある、先の見えない時代でした。
そうした時代にあって光秀は、一度は没落するものの、そこから自らの実力をもって頭角を現し、織田家随一の家臣へと昇り詰めていくのです。
その歩みからは、「乱世を生き抜く力」とは何かを、見出すことができるのではないでしょうか。
本特集では、明智光秀の前半生と、戦国時代の前期の時代状況に焦点を当て、「乱世を生き抜く力」とは何かを探っていきます。

特集2は、「日本海軍を創った男・山本権兵衛」です。
大リストラ、海軍の独立、東郷平八郎の抜擢、そして奇跡の勝利……、「日本海軍の父」である山本権兵衛を紹介します。

特別企画は、「あの有名人は二十歳のとき、何をしていたのか」です。
カエサル、ネルソン、葛飾北斎、ニュートンからビル・ゲイツまで、世界の有名人たちの二十歳に迫ります。

公式サイト
今月号の目次
次なる鍵穴
黒鉄ヒロシ
3p
グラビア
この人に会いたい vol.157
長谷川博己
7p
特集1 明智光秀 乱世を生き抜く力
【総論】
その人物像から見えてくる「信長を討った本当の理由」
小和田哲男
14p
ビジュアル1
地図&年表で理解する「明智光秀」

22p
ビジュアル2
大河ドラマ『麒麟がくる』に見る 光秀を取り巻く人びと

24p
脚本家&制作統括が語る大河ドラマの世界

26p
織田家の台頭、斎藤家の内紛、将軍足利義輝の暗殺…
光秀登場前夜、何が起こっていたのか
渡邊大門
30p
いつ、どこで生まれたのか、斎藤道三との関係は…
Q&Aで?謎の前半生”に迫る
谷口研語
36p
本圀寺と金ヶ崎の激闘――かくして勝ち取った「信長の信頼」
吉川永青
42p
足利義昭との決別、丹波平定、近畿管領…飛躍の後半生
谷口克広
48p
「本能寺の変」を歴史作家はいかに描いてきたのか
末國善己
54p
山崎の合戦――細川幽斎、筒井順慶の背信、相次ぐ誤算の末に
風野真知雄
60p
岐阜の各地にのこる「光秀ゆかりの地」を訪ねて

65p
コラム
帰蝶、煕子、珠…光秀をめぐる女性たち

70p
特集をもっと知るための本

71p
特集2 日本海軍を創った男・山本権兵衛
【総論】
人員整理、海軍の独立、そして奇跡の勝利… 数々の大仕事を成し遂げた「公平無私なリアリスト」
戸髙一成
122p
日露開戦前夜の決断――東郷平八郎を選んだ「三つ目の理由」
谷津矢車
128p
特別企画 カエサル、ネルソン、葛飾北斎、ニュートンからビル・ゲイツまで あの有名人は二十歳のとき、何をしていたのか
「運命の出会い」が偉人たちの人生を変えた/早咲きの人、これからの人、「それぞれの通過点」
鷹橋 忍
88p
連載・読み物
Q&Aでわかる?武家の都”鎌倉の秘密
松尾剛次
74p
風神雷神――謎多き絵師・俵屋宗達の実像に迫る
原田マハ
80p
素材は同じでもこんなに違う!
ニッポン全国小麦麺めぐり
奈落一騎
84p
連載小説 月と日の后
第22回 初花の章
冲方 丁
98p
「歴史街道」伝言板

104p
BOOKS・CINEMA

106p
この著者に注目!
浅田次郎

108p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第6回 加藤嘉明×愛媛県「証を残す日々」
今村翔吾
110p
藤沢周平の傑作短篇「帰郷」が映像化! 主演・仲代達矢が「時代劇」を語る

115p
【感動秘話】開戦直前、ドイツから日本へ
その?真空管”はこうして守られた
秋月達郎
134p
年間購読のご案内

141p
次号予告!

142p
歴史街道脇本陣

143p
台湾建築紀行 日本人の足跡を求めて
第5回 台北帝国大学
写真・文 片倉佳史
146p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。