歴史街道
発売日
2023年5月6日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2023年6月号

今月号の読みどころ

今月号の特集1は〈五・一五事件の真実――首相暗殺のテロはなぜ起きたか〉です。
昭和7年(1932)5月15日に発生した犬養毅首相暗殺は、現代の日本を考えるうえで、我々に多くのことを問いかけてきます。
海軍青年将校らが暗殺を図った背景には何があったのか。
事件後、政党政治が終わりを迎え、軍部が台頭したのはなぜなのか。
事件の本質に迫ります。

特集2は〈三好長慶とその一族〉。
織田信長に先んじた「天下人」として注目される三好長慶、そしてその一族は、一体何を成したのか。
彼らの事績からは、戦国時代の知られざる側面が見えてきます。

特別企画は〈磯田道史解説! 徳川幕府の政策――「神君の仕組み」を壊した人々〉。
徳川家康は政権永続のために巧妙な〝仕掛け″を遺しました。
しかしやがて、その仕掛けは壊され、骨抜きに……。
その結末とは?

公式サイト
今月号の目次
特集1 昭和史の分岐点 五・一五事件の真実 首相暗殺のテロはなぜ起きたか
【序論】その前後に何があったのか…時代背景から読み解く
井上寿一
14p
「三つの謎」から見える事件の本質と歴史の教訓
小山俊樹
24p
【ドキュメント】当初はチャップリン襲撃も…その日、何が起きたか
松田十刻
32p
【列伝】三上卓、藤井斉、橘孝三郎 鍵を握る男たち
江面弘也
40p
指導者暗殺、国家改造…近代におけるテロとクーデターの系譜
水島吉隆
47p
事件が今日の日本に突きつけてくる問いかけ
保阪正康
53p
ビジュアル 襲撃地はどこだったのか――マップ&時系列

22p
特集2 三好長慶とその一族 知られざる戦国時代の実相
【総論】足利将軍家を凌駕し…五代が乱世に残したもの
天野忠幸
104p
包囲されてからの逆包囲! 籠城戦でみせた長慶の采配
片山洋一
112p
特別企画 磯田道史解説! 徳川幕府の政策 ――「神君の仕組み」を壊した人々

磯田道史
69p
連載 ほか
連載 漫画家に聞く!
第13回 トマトスープ 奴隷の少女ファーティマによる、モンゴル帝国への復讐劇

66p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第四四回 武田信玄×山梨県「暮天の正将」
今村翔吾
96p
この人に会いたい
vol.191
森 七菜
7p
祚胤伝 ――家康と息子たちの物語
宮本昌孝
82p
本当に高層建築だったのか? 発掘調査と史料で探る出雲大社の謎
古川順弘
60p
今も昔もファンを魅了! 歌舞伎役者の生活をのぞいてみると…
山村竜也
78p
神話から幕末まで ニッポン全国「すごすぎる力持ち」伝説
奈落一騎
118p
世界の「巨石」をめぐる
第9回 メテオラ 中空に造られたギリシャ正教の修道院群
写真・文 須田郡司
130p
歴史街道伝言板

90p
BOOKS・CINEMA

92p
この著者に注目!
森貴史

94p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
10-4.85=5.15
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。