歴史街道
発売日
2024年2月6日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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歴史街道 2024年3月号

今月号の読みどころ

明治37年(1904)2月の日露開戦から120年ということで、今月の特集1は、〈二〇三高地・120年目の真実――日露戦争の分岐点〉です。
日露戦争における旅順の戦いと二〇三高地をめぐる攻防は、激戦として語り継がれています。そもそもなぜ、その地が焦点となり、そして、乃木希典率いる第三軍は、いかに戦ったのでしょうか。本特集では、改めてそれらを検証してみました。

特集2は、〈秀吉を支えた名将・豊臣秀長〉。
兄・秀吉の補佐役として広く認知されている秀長ですが、その人物像や残した事績については、意外と知られていません。果たして、いかなる武将だったのでしょうか。その素顔に迫ります。

特別企画は、〈大奥暮らしの24時間〉。
将軍と御台所、そのほかごく限られた人しか立ち入りできなかった大奥。庶民とは隔絶された世界で、彼らはどんな一日を過ごしていたのでしょうか。秘められた世界をご紹介します。

公式サイト
今月号の目次
特集1 二〇三高地・120年目の真実 日露戦争の分岐点
【総論】新解釈から見た日露戦争と旅順攻防戦
小林道彦
14p
「戦略」で読み解く――なぜ、二〇三高地が焦点となったのか
大木 毅
22p
死闘に次ぐ死闘…第三軍、旅順要塞に挑む 【前編】早期の攻略を求められ、二度の総攻撃へ 【後編】運命の攻略目標変更! その決断の末に…
松田十刻
28p
乃木司令部の作戦指揮はどう評価すべきなのか
瀬戸利春
38p
攻略の切り札として投入された“第七師団”とは
渡辺浩平
44p
三十年式歩兵銃、二十八糎榴弾砲、気球…陸戦で活躍した兵器
吉野泰貴
48p
ビジュアル1 二〇三高地への道のりとその後の戦い

20p
ビジュアル2 映画『ゴールデンカムイ』にみる激戦

54p
特集2 秀吉を支えた名将 豊臣秀長
【総論】「兄の分身」として生きた天下統一の功労者
小和田哲男
104p
先行きへの不安、ありし日の思い出…最期に抱いた思い
谷津矢車
110p
特別企画 大奥暮らしの24時間
【御台所編】身支度も食事も大がかりで、時には息抜きも
安藤優一郎
70p
【将軍編】お相手選びも床入りも、そう簡単ではなかった
安藤優一郎
76p
連載ほか
この人に会いたい
vol.199
小芝風花
7p
日本屈指の巨大山城! 向羽黒山城ものがたり
最終回
原作:今川美玖 漫画:吉田健二
116p
漫画家に聞く!
第17回 相田裕 妖刀を求める不死の少女と元武士の明治浪漫譚

66p
大日の使徒 ザビエルとヤジロウ
第7回
川越宗一
82p
特別グラビア 
ムロツヨシ&永山瑛太
56p
弥生時代に思いを馳せて… 青谷上寺地遺跡の魅力に迫る

61p
冠帽具から自由な髪型へ 男性頭部の変遷にまつわる意外な歴史
佐多芳彦
97p
教育者、経営者としても…京都の蘭方医・新宮凉庭の生涯
今川美玖
122p
空から味わう日本の名城
第6回 備中松山城
写真・文 畠中和久
130p
歴史街道伝言板

92p
BOOKS・CINEMA

94p
この著者に注目!
今尾恵介

96p
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより
第16回 山村蘇門の顔

120p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
乃木の偽の疑の欺の議、について
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。