Voice
発売日
2009年11月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2009年12月号

今月号の読みどころ

金融危機後、日本経済の行方を左右する存在になった中国。今後どこまで強くなるか。まずは経済成長について、楽観・悲観両方の立場から論客が火花を散らす。上野泰也氏は、昨年来、数字を作り上げた国家主導型の「サイボーグ経済」は、破綻に向かうと述べる。反対に門倉貴史氏は、上海万博が起爆剤となり、内需主導型経済が勢いを増すと説く。一方、宮﨑正弘氏は、政府が戦略的に人民元の強化を図り、日本円を脅かすとの見通しを語る。そして財部誠一氏は、四川省のイトーヨーカ堂を例に、リスクが多く世界一難しい市場で勝つノウハウを教示する。来年のビジネス戦略を練るうえで役立つ、経済予測企画です。
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今月号の目次

TOKYOファッション〈24〉
24 ISSEY MIYAKE
川島蓉子
11p
和の美を愉しむ〈12〉
本阿弥切本「古今和歌集断簡」
文:田中大
17p
メガロポリス新名所〈12〉
神楽坂
増田悦佐
19p
日本の事件簿〈24〉
学校に警官を
高山正之
24p
「電気」は何処へ〈14〉
「地球に優しい」石炭火力発電
二見喜章
25p
巻頭の言葉
鳩山総理の知恵袋
伊藤元重
29p
開拓の精神を抱き続けるために
特別インタビュー:わが経営の志
柳井正
取材・構成:尾崎真理子
32p
特集:2010年の中国経済
悲観vs楽観 どうなる景気回復
上野泰也/門倉貴史
42p
内需拡大・成功への確信
胡鞍鋼〈対談〉橋爪大三郎
58p
景気急落で投機マネーはインドへ
白川浩道
76p
日本円を蹴散らす人民元
宮崎正弘
88p
ハイアール、中国石油 中国企業が失速する日
柯隆
82p
成都イトーヨーカ堂の快進撃
財部誠一
66p
金融規制の強化で消える資本主義の不安定性
メインバンク・システムの復権
ビル・エモット
130p
特集Ⅱ:これでいいのか!CO2削減政策
25%削減はビジネスチャンス
福山哲郎
94p
太陽光発電・これだけの不安
伊藤聡子
108p
2000年に温暖化は止まった
赤祖父俊一
114p
日本経済を壊す排出権取引
北村慶
102p



まやかしの民営化は必ず破綻する
「郵政見直し」国民負担1兆円
高橋洋一
158p
志ある首長を結集し「志民」とともに日本を救う
東京・杉並区“無税”自治体への挑戦
山田宏
164p
「御用聞き営業」と「大福帳」で高まる顧客密着力
日本企業よ、ITを捨て去れ
遠藤功
205p
現代人を虜にする「Google教の伝道師」
“勝間和代ブーム”のナゼ?
斎藤環
198p
小型精密モーター、自動車――海外生産移転の成功がもたらす世界競争力
さらに強くなる日本製造業
町田尚
216p
世界に冠たる海運・造船業と、船級協会が環境の世紀に果たす役割とは
海洋大国・日本の底力
上田徳
174p
政官業の癒着が生んだ無茶苦茶な航空行政
JALは潰してこそ甦る
屋山太郎〈対談〉中条潮
148p
高井戸の蛙、世相を覗く⑫
雇用を守りきる老舗企業
江上剛
226p
アルピニストの眼⑫
四歳の娘が受けた衝撃
野口健
228p
PHP総合研究所からの主張
日米同盟の生命力
金子将史
224p
ニッポン新潮流〈スポーツ〉
野村解任劇の内幕
二宮清純
120p
ニッポン新潮流〈経済産業〉
歴史を誤認する藤井大臣
若田部昌澄
120p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
外交オンチな岡田外相
山形浩生
120p
ニッポン新潮流〈国内政治〉
海外メディアの撤退ブーム
上杉隆
120p
ニッポン新潮流〈科学技術〉
欺瞞に満ちた「エコ」話
竹内薫
120p
この著者に会いたい
『横道世之介』
吉田修一
聞き手:仲俣暁生
180p
ワンポイント書評

180p
おじさんのための名作講座
元気な盛りにシェイクスピア
堀井憲一郎
180p
大宰相・原敬〈第36回〉
日清戦争
福田和也
232p
ボイス往来
  
256p
私日記〈第120回〉
満月の夜はみんなお休み
曽野綾子
242p
巻末御免(300)
二十五年
谷沢永一
260p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。