リーダーズクラブ [PHPくらしラク~る 2010年8月号]

私の節約アイデア
『母の“お金の哲学”』
いくみ・愛知県・会社員
 私の実家は、小さな文具店を営んでいます。母は少ない売り上げから子供3人を私大に行かせ、新しい家を購入しました。そんなお金がどこにあったのかと尋ねると、思いがけず母のお金の哲学を教えてもらいました。
 それは、『たとえ表面上でお金がなくなったとしても、いつも前向きに「なんとかなる」と思うこと。お金がないからとあきらめては駄目。実行し続ければ、お金はあとからついてくる』というものでした。
 私は強気な答えにびっくりしました。確かに家計のやりくりのため、母の洋服はいつも手作り、食卓は決まって粗食など、いろんな工夫をしていましたが、いつも明るく前向きでした。心が明るければお金まで引き寄せるのかもしれないな、と母から学んだ気がしました。
 

私の節約アイデア
『節約は親子で楽しく』
らむママ・富山県・主婦
 節約は「ゲーム感覚で楽しく」というのが私のモットー。例えば、アロマキャンドルを玄関灯の代わりにしたり、子どもたちと一緒に庭に実のなる植物を植えたり。調理の際は、材料を小さく切り、火の通りを早くするようにしています。
 被服代も、今ある洋服にスカーフやショールなどの小物で変化をつけるなど、ファッションセンスを磨きながら上手に節約。子ども服も、リサイクルショップでインポート物を手ごろな価格で入手しています。
 少ないお金でも工夫次第で暮らしは充実できるはず!と親子で倹約生活をエンジョイしています。

私の節約アイデア
『すごいぞ!お花パワー』
マスミ・東京都・会社員
 私の節約術は部屋に「花」を飾ることです。とはいえ、高価な花を買ったのでは節約にならないので、スーパーなどで手軽に購入できる季節のものや、ときには野の花を摘んで飾っています。
 たった一輪でも見ているだけで心が癒されるし、水仙やヒヤシンスなどは良い香りでルームコロン代わりになります。
 花のパワーで心が満たされると、イライラすることも、衝動買いをすることもなくなり、花の思わぬ節約効果を実感しています。みなさんもぜひ試してみてください。
 

ちょっと笑える失敗談
『まさかの防犯タグ?』
江森桂子・東京都・主婦
 今年は長女の小学校卒業と中学入学とイベントが続くため、私は体型の大幅変化で着られなくなったスーツを新調することにしました。
 迎えた卒業式の前日の夕方。新しいスーツを出し、皺がないかをチェックしていると、なんとスカートの裾に15センチ位のプラスチックのタグがついているではありませんか!
 どうやら会計の時に、防犯用のタグをとり忘れていたようです。ひっぱってもたたいても、タグは布に食い込んでいました。しまった! と私はすぐさま買った店に電話をしました。
 内心、タグを取るには、店にスーツを持参しないといけないだろうと思いました。ですが、家からお店まで車で30分、夕方で食事の支度もあるし……。
 因っていると、お店の方はとても丁寧に謝り、わざわざタグだけ外しに家まで来て下さいました。事前のチェックはもっと早くにすべきですね……。
 

ちょっと笑える失敗談
『消えたアスパラガス』
けちこ・福岡県・主婦
 家庭菜園が趣味の主人が育てていたアスパラガス。夏の間は緑の細い茎が風になびいていましたが、冬になり、茶色に変色したので枯れたと思い、私は半分ほど抜いてしまいました。
 すると、春になり枯れたと思っていたアスパラがどんどんと緑色に。「あれ?去年に比べて少なくない」と言う主人に、「枯れてたから抜いた」とは言えず、「風で抜けたんじゃない?」と苦しい言い逃れをする私でした。
 

ちょっと笑える失敗談
『贅沢すぎる次男の洗濯』
三村未紀・東京都・主婦
 長男が大学進学のために上京し、一人暮らしを始めました。炊事も洗濯も初めての経験です。
 そんな兄に触発されたのか、中学生の次男が急に洗濯をやると言い出したのです。その日の洗濯は済んでいたので、しばらく放っておくことにしました。
 しかし気になって様子を見てみると、なんとパンツ1枚に大さじ1杯の洗剤と50リットル以上の水を使っているではありませんか。彼はすっかり洗濯した気になってご満悦の様子。
 小さい時分より洗濯の仕方ぐらい教育するべきだったと痛感いたしました。
 

最近、嬉しかった出来事
『学校での長男の評判』
水野明日香・宮城県・主婦
 ある日、中1の長男が、学校で作った文集を持ち帰りました。写真や似顔絵もあり、とても読み応えがあります。クラスのアンケー卜は、「将来オリンピックに出そうな人」「いつまでも青春していそうな人」など、ユニ-クな項目ばかり。
 楽しく読んでいましたが、あるところでぴたりと目が留まりました。
 「優しい先輩になりそうな人」のランキングの1位に、長男の名が書いてあったのです。クラスの過半数の子たちが投票してくれました。
 長男は、家では弟に対して威張りちらしています。学校でも、友達に同じような態度をとってはいないかと心配していただけに、それを見てとても嬉しくなりました。
 もしかしたら、弟に対する反省を、学校で活かしてるのかもしれませんね。

 

最近、嬉しかった出来事
『夫のやさしいひと言』
なでしこ・神奈川県・パート
 久しぶりに社会復帰し、慣れない仕事にどっぷり疲れる毎日。気付けば、リビングは物で溢れ、隅には綿埃が……。その現状に「掃除が行き届いていなくてごめんね」と夫に謝りました。
 すると夫は、「元気で時間のあるときにやってくれたらいいよ」。さらに、「あのお母さんの娘なのだから、家事をちゃんとできる人だとわかっているからね」と言ってくれたのです。
 私の母は、家の中も庭もよく手入れし、いつもキレイにしています。母を見て、その娘である私のことを信じてくれる夫の寛容さにじーんときました。
 

わが家の幸せのかたち
『「もっかい」が聞きたくて』
江夏妃都美・福岡県・主婦
 「もっかい」。これは幼い頃の息子たちの口癖でした。寝る前に長男と次男が絵本を1冊ずつ持ってきて、私に「もう1回読んで」とせがむのでした。
 その2人の息子も、中3、中1となり、「もっかい」と親に読み聞かせをせがむことはなくなりましたが、読書好きは今も変わりません。豊富な読書量のおかげで、周りから「物知り博士」と呼ばれているようで、子育ての自信にもなりました。
 子どもの興味関心に耳を傾け、「画用紙と絵本は、湯水のごとく与えてよし」と背中を押してくれた主人にも感謝しています。
 今では親子で同じ本を読み、共通の話題を持てることは、最高のごちそうだと思っています。