編集部から [THE21 2012年5月号]

編集部・リレーコラム

逃げない力

逆境を楽しむための“テレ東ヂカラ”とは?

著者はテレビ東京の人気アナウンサー。アナウンサー歴10年を超え、独立の誘いもあったものの、「テレ東」という場所にこだわってきた理由とは? 内気だった子供時代やいまでは信じられない入社当時のエピソード、壁を乗り越えた経験、今後のキャリア形成まで、語りつくした1冊。

大橋未歩 著


大卒内定率は80.5%で、昨年比で好転した。「就職氷河期は、学生が会社を選ぶからだ」と手厳しい先輩もいるようだが、そもそも「職にありつけるだけましだ」と未来に希望を描けない先輩がいる会社に入りたい若者がいる会社に入りたい若者がいるのか。「どの会社も魅力的で迷う」状態にすることが私たち先輩の役目だろう。(M.T)

P.44~P.45の「モチベーション力」で榎本博明先生がおっしゃっていた「『自分らしさ』とは求めるものではなく、あとから振り返ったときに初めて気がつくもの」という言葉が胸に残った。いいこととされている「自分らしさ」が、かえって人を生きづらくさせていることもあるのかもしれません。(Y.I)

特別企画の若者論を担当した。以前から、SNSで高校生や大学生と話すと人間関係に必要以上に気を使う人が多いと感じていたが、社会背景と連動する根深い問題だと気づかされた。私は昔から群れるのが嫌いな「一匹狼」タイプだが、若者にいわせると「かわいそうな人」ということなのだろうか。(N.M)

「商品に歴史あり」の取材で住友スリーエムへ。道路標識用反射シートをはじめ、社内では「3M(メートル)歩けば自社製品に当たる」といわれるほど、多様な製品をつくっていることを、恥ずかしながら初めて知りました。「15%カルチャー」から生まれた製品も多いとのこと。風景をみる目が変わります。(S.K)

「ボストン美術館 日本美術の至宝」の内覧会へ。10万点のコレクションのなかから約90点が、一堂に日本に里帰り。曽我蕭白筆の《雲龍図》は、龍の顔の部分を近くでみるとその迫力に圧倒されます。少し離れて全体図をみると、壮大さにまた別の感動が。辰年の今年、ぜひとも観る価値ありです。(I.U)