リーダーズクラブ [PHPくらしラク~る 2010年1月号]

掃除・収納・お買い物のコツ
脳に良いお買い物
水野明日香・宮城県・主婦
 最近、毎日の炊事が億劫おっくうでたまらなかったのですが、あることを心がけるようになってから、前向きに取り組めるようになりました。それは、「脳に良い食事を作る!」ということ。
 寄る年波のせいか、人やモノの名前をすぐに思い出せなかったり、買い物に行ってもメモがないと買い忘れてしまうことが増えていました。
 それで、「これではいけない、せめて脳に良い食品をテーブルに並べよう!」と決めました。DHAの多い魚や豆類、野菜など、バランスを考えながら材料を買ってきては作って食べています。
 もしかしたら、献立を考えることそのものも、脳に良い影響を与えているのでは?と思うと、スーパーでの買い物の楽しみがひとつ増えました。

掃除・収納・お買い物のコツ
三十秒掃除でスッキリ
林典子・愛知県・公務員
 私は仕事をしているので、まとまった家事の時間がとれるのは、週末だけになります。ですが、週末まで掃除をまったくしないわけにもいかないので、私が名付けた「三十秒掃除」を行なうようにしています。
 トイレや洗面所や玄関は、使ったときに三十秒間、ついでに掃除をします。
 例えばトイレなら、雑巾を使って便座を拭ふく、小さい箒で床を掃く、便器をブラシでこするなどです。
 一回につき三十秒程度の掃除なので、生活時間のどのタイミングでもササっとできるのがいいところです。
 三十秒掃除のポイントは、いつでもどこでもちょっとした掃除道具を揃そろえておくこと。
 日ごろから、こんなふうに「小掃除」を続けることで、できるだけ家の中を清潔に保つようにしています。

掃除・収納・お買い物のコツ
捨て上手になる方法
岡セツ子・兵庫県・音楽講師
 買わない、溜ためない、増やさない。私の整理整頓術は、この三原則に限ります。
 とは言うものの、生活をしている以上、買わないわけにはいかないし、ゴミは溜まっていくし、物も増えていきます。でも、どんなに工夫のなされた整理棚や引き出しがあっても、物が増える一方では整理もできません。
 そこで私は、収納に場所を取りがちなお中元やお歳暮に頂いた品、抽選で当たった品などは、食べる物ならお腹の中にいれるか、人さまに振舞うようにしました。
 またタオルやシーツなどは、新しく取り替え、古いものは雑巾に。そして空き箱はどんどん捨てました。
「もったいない」精神も大切だけれど、捨てる精神も大切です。物は溜め込んで腐らせたり、変色したり、流行遅れになって使えなくなるほうが、もったいないですものね。

ちょっと笑える失敗談
視力もちがうのに!
リボンの騎士・滋賀県・主婦
 私達は夫婦ともに眼が悪く、めがねを愛用しています。
 とある朝、夫が出かけた後に起きた私は、いつものようにめがねをかけようとしたのですが、あれ!?なんだか様子がちがう……。
 そこにあったのは夫のめがねでした。夫もさぞや不便にしているだろうと、電話をしてみると、本人は途中で気がついたのだそう。そんなオトボケな夫の失敗に笑った出来事でした。

ちょっと笑える失敗談
パトカーのプレッシャー
Que・岐阜県・主婦
 ある日、車を運転していると、自分の車の真後ろにパトカーが走っているのに気がつきました。
 何か注意されたらどうしよう……。私は緊張しながら慎重に慎重に運転をしていました。ところが、なんとマイクで注意されてしまったのです!
 「信号いけますよ!」
 そうです。私はバックミラーに映るパトカーを気にするあまり、黄信号が点滅しているのに気がつかず、ずっと停止していたのでした。恥ずかしくて、少しスピードを上げて帰りました。けれど、スピード違反で捕まらなくてヨカッタ……。

ちょっと笑える失敗談
転落阻止の代償は……
永田智佐戸・大阪府・主婦
 「明日は大好きなテニスのレッスンだ。絶対にケガしたくない!休みたくない!」
 先日、家の階段から落ちそうになった私は、心の中で強くそう思いました。きっと少し前の自分なら、簡単に落ちてアザを作っていたことでしょう。けれど、最近習い始めたテニスが楽しくて仕方のない私は、その時全力で踏みとどまりました。
 しかし、「良かった」と思ったのもつかの間、左足の中指がどんどん腫はれてきました。なんと骨が折れていたのです。先生は、「どんな風に落ちたんや?」と苦笑い。人はいざという時、すごい力が出るもんですね。

最近感動したこと
息子のやさしさにホロリ
上野和美・千葉県・会社員
 私は今、妊娠六カ月です。実は体調がすぐれず、医者からは「安静に」と言われています。ですが、五歳の息子の保育園の送迎は必須です。
 ある日、お迎えから家に帰ってくると、急にお腹が痛くなり、思わず息子に「もう!さっさと家に入ってよ! 赤ちゃんもしんどがってるよ!」と当たってしまいました。
 すると息子はびっくりした顔をして、「こっちこっち!早く」と私の手を引き、ベッドまで連れて行きました。そして、玄関に届いていた荷物をぜんぶ運んだ後、私のそばに来て、私の頭とお腹を「いいこいいこ」してくれました。
 その純粋なやさしさに、思わずホロリ。八つ当たりをしてしまった自分を反省しました。

年末のお楽しみ
写真年賀の思わぬ効用
福田美由紀・埼玉県・パート
 年末が近づくと、考え始めるのが年賀状のこと。わが家は、夫と私と猫の、二人と一匹が揃った家族写真を撮って作ります。
 最近は年賀状だけのやりとりになってしまった友人も多いので、ハガキ一枚に思いを込めて、「今の私も元気でいるよ」と伝えています。
 初めて写真年賀を送ったときは反響が大きくて、それを機に友人から連絡があったり、文通を始めた人もいます。中でも驚いたのは、十二年ぶりに友人と再会できたことです。
 外出先の人ごみの中、その友人は「年賀状で見た人だ!」と私の夫に気がつき、そして、私を見つけてくれました。
 写真年賀を作るのは、今では年末の大きな楽しみになりました。